オカルティック怪奇バトル漫画!
新規ジャンルを開拓した怪奇譚とSFが融合した、バトルに恋と青春模様が描かれていく現在「少年ジャンプ+」にて連載中の漫画「ダンダダン」には、様々な怪異が登場してきます。
その中でも最強の怪異と恐れられているのが「カシマレイコ」と呼ばれる怪異です。
今回はその「カシマレイコ」についてまとめていきたいと思います。
カシマレイコとは?
まずダンダダンの本編に登場するカシマレイコとは、作中でも最強クラスの怪異として恐れられている存在です。
モモいわく、「最強の霊媒師である祖母の綾瀬星子ですら倒す事の出来ない存在」であり、もし出会ってしまったのなら、そのまま逃げるしかないと言われるほど恐ろしい存在とされています。
まずカシマレイコは10mの巨大な身体を持つ女性で、顔面からはみ出すほどの大きな口と、ワンピースを纏っている不気味な容姿をした怪異です。
そして自身の容姿に絶対的な自信を持っており、語尾に「ぽ」を付けて喋るなど、不気味な存在として描かれていました。
普段は放置されている廃墟群に住み着いており、手を出さなければ無害な怪異ではあるも、もし敵対すれば徹底して相手を狙い続け、その命を奪うとされています。
倒す事の出来ない最強の怪異として恐れられているがゆえに、廃墟ごとそのまま放置されているカシマレイコ。
モモの念動力ですら抑えることすらできず、反撃することもできなかったと、その強さは圧倒的でした。
また星子によるカシマレイコの対処方法は、鏡に布をかけ、1週間、10時から5時まで外に出ないことが唯一の対処方法になってしまいます。
またモモと共に戦ったバラモでも倒すことができなかったと、その強さはターボバアアになったオカルンでも苦戦するかもしれません。
では、その強さはどの位のモノなのでしょうか?
カシマレイコの能力・強さ
カシマレイコは作中において次元を越えた強さを披露しています
地球へと宇宙艦隊を進撃させてきた深淵の者達を相手に、単独で数十万規模の軍勢を瞬く間に倒してしまうなど、その強さはもはや常人では太刀打ちのできないレベルと言って良いでしょう。
そしてカシマレイコの強さは超人的な身体能力に加え、「鏡を使った特殊能力」にもあります。
その鏡の能力とは、「カシマレイコが自分の任意で相手を鏡の中に閉じ込めることができるのです。」
またその閉じ込められる鏡の中は永遠と続く無の空間であり、カシマレイコの意志が無ければ脱出する事ができない隔離された領域ともなっています。
下手をすれば永遠に鏡の中に囚われてしまう事になってしまい、鏡の世界に取り込まれれば、外の世界に影響を与える事はできなくなってしまいます。
カシマレイコによる鏡の中への影響のみとなってしまい、結果として一方的な攻撃を加えられてしまいます。
その為に鏡の中に閉じ込められてしまった、深淵の者達による軍勢は瞬く間に蹂躙されていき、呆気なく全滅させられてしまいます。
この鏡に閉じ込める能力には、物量的な際限はなく、幾万も連なる軍勢を全て閉じ込める事が出来る能力となっているのです。
その気になれば星ごと閉じ込める事も可能とも言われています。
その他にも鏡を所持している人間を操り、鏡を利用して人の心を覗く事もでき、カシマレイコに勝つ事は不可能ともされています。
カシマレイコの正体
ダンダダンの中で描かれていったカシマレイコは、その存在に関する明らかな誕生描写はありませんでしたが、過去に人間だった描写がいくつもあり、「生前は人間だった可能性」が考えられています。
現在の作中で明らかになっていることは、カシマレイコはかつては人間であり、愛する男性がいたごく普通の女性で、戦争によって足を失い、空襲によって母親を失う。
自身も死んでしまったとされ、その無念から怪異化したと描写されており、カシマレイコはかつては人間で、戦争によって死んでしまった人間の怨霊が怪異になったと考察されています。
ただカシマレイコから詳しい経緯が語られていないため、あくまでも読者の判断に任せた過去の経緯となります。
今後の作中の中でカシマレイコの詳しい正体や過去に関して描かれる可能性もあるので、ここでは断言できませんが、かつては人間の一人の女性だったと考えるべきでしょう。
また複数の過去がある事を考察し、その過去が複数の女性である可能性も考えられます。
もしかすれば、不幸な最期を遂げた女性の無念が作り上げた霊的存在の可能性もあり得るかも知れません。
カシマレイコの現在
現在のダンダダン作中においてカシマレイコは生存しています。
モモとは最初は敵対しており、彼女を鏡の中に閉じ込めてしまうなど、執拗な殺意を向けていましたが、モモが瀕死の状態になった際に、家族である星子の事を想う一面を見てしまい、その想いに感化され、彼女への殺意を躊躇しました。
そして深淵の者達による地球侵略を目撃してしまい、過去の第二次世界大戦のトラウマがよみがえり、空襲を受けていると錯覚し、深淵の者達の率いる宇宙艦隊を鏡に引き込み、全滅させてしまうと、モモたちの味方として活躍してくれました。
その後、モモとオカルンの関係を見て、自分もかつては恋をしていたことを思い出し、彼女は消滅してしまいました。
しかしこれは成仏したのではなく、男性と恋をしたいと願う気持ちが芽生えてしまい、別の存在になった可能性が示唆されており、以前のような見境の無い悪霊ではなく、モモの恋を応援するなど、やや理性のある存在となりました。
また見た目も美少女になってしまうなどの変化も見られます。
この変化は本人曰く、化粧をしていないと言っており、再び化粧をした際には、顔から唇が飛び出てしまう程の異形に戻ってしまいました。
今後の作品の展開によっては再びカシマレイコは登場するかもしれませんね。
カシマレイコとは 元ネタ
カシマレイコての元ネタに関しても解説していきましょう。
カシマレイコとは日本の都市伝説に存在している「口裂け女」や「八尺様」の原型ともなった怪異のひとつです。
まず口裂け女は美貌に関する問いかけがメインの怪異であり、「わたし綺麗?」と、問いかけ、その返答次第で様々な不幸に見舞われる怪異です。
また八尺様は巨大な体躯をした長身女性で、「ぽ」の語尾を付ける正体不明の巨大な女性が付け狙ってくる怪異となっています。
どちらも正体不明の長身の女性と繋がりのある怪異であり、その原型となったのがカシマレイコとなります。
ではカシマレイコとはどんな怪異なのか?
それは過去に起きた、とある悲惨な事件の被害者になった女性の話が、その怪異の元となっているのです。
普通に平穏に生きていた、何の落ち度のない女性が悲惨な事件で命を落としたと、そのあまりの非業さに、後の人が怪談や都市伝説として面白おかしく語ってしまったことで、怪異となった悪霊もとい怨霊となったのがカシマレイコなのです。
カシマレイコに狙われれば、何処からかと急に電話がかかり、また夢などでどこからともなく謎の問いかけをされてしまうなど、恐るべき現象に見舞われてしまうのです。
その問いかけに正しく答えられないと、身体の一部を奪われて死んでしまうとされ、奪われるのは足や腕に内蔵の一部など、話しによっては様々とされています。
カシマレイコによって引き起こされるこれらの行為は、カシマレイコ本人が受けた行為が原因とされています。
カシマレイコは戦時中に米兵に両手足を撃たれてしまい、苦しみ抜いて死んでしまった女性である。
また米兵に襲われ列車に飛び込んで自殺をした女性説もあれば、轢死して身体がバラバラになってしまった女性説など多々あり、話し手によっては様々な悲惨な最後を遂げた女性が挙げられてもいます。
その事件の被害者となった女性が、カシマレイコであり、その女性の最後となった話を聞いてしまった人間に現れるとされ、その話しを聞いた人は襲われてしまう事になります。
また祓いの言葉があるとされ、その言葉を言えば回避できるなどの話しもありますが、その言葉を言ってしまう事で殺されてしまう事もあります。
現在においてもネット界隈で恐れられている怪異のひとつとしても有名なカシマレイコ。
漫画ダンダダンにおいてもその存在は恐れられる怪異として描かれています。
まとめ
今回はダンダダンに登場する最強の怪異カシマレイコについてまとめました。
最強の怪異が味方になってくれるって最高ですよね。
最強だからこそ死なないでほしいですね。
コメント