今回は作中屈指の天才的頭脳の持ち主である、圧倒的推理力を持って活躍を見せる江戸川乱歩を紹介していきます。
茶色の外套を羽織り、茶色のハンチング帽を被った、これでもかと言うくらいに探偵らしい風貌をした、掴み所の無い自由人。
異能力は「超推理」と、生まれるべくして探偵となる事を義務づけられた能力となり、わずかな手がかりだけで難事件を解決する怪探偵。
警察からの依頼をそつなく熟す、探偵社設立時の古株。
探偵社のなかで唯一、探偵らしいとされる、そんな江戸川乱歩についてまとめていきたいと思います。
「江戸川乱歩」は漫画の内容を含みます。ネタバレを好まない方はこちらで閉じてください
江戸川乱歩とは
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年齢は「26歳」で誕生日は「10月21日」生まれとなっており、身長は「168cm」です。
体重は「57kg」で血液型は「O型」。
好きなものは「合理的思考と幻想怪奇」であり、嫌いなものは「常識と無駄な知識」です。
異能力は「超推理」と呼ばれる推理特化型の異能となっています。
武装探偵社開設当初から務めている社員で、荒事日常茶飯の武装探偵社において唯一の探偵らしさを持つ、自他共に認める名探偵が江戸川乱歩となります。
警察が依頼してくる難事件を解決する「天才的推理力」を持つも、その外見はどこか「子どもらしく童顔」。
無邪気な一面があるも、探偵社において年長者ともなります。
性格に至っては良く言えば自由奔放の自由人であり、悪く言えば傍若無人な無法者とも言えます。
興味を持った謎には全集中力を持って挑み、興味の持てない謎には全くに反応しないと、自分が最も優れた名探偵である事を自認した気まぐれ屋。
そして有する異能は推理にだけ特化しているも、それに誇りを持っている生粋の名探偵とも言えます。
ただし傍若無人な性格ゆえにと、事件解決の依頼をしてくる警察などを、自分の力がないと何もできない無能だと馬鹿にしてしまう傲慢な性格をしてもいます。
それに合わせて事件で殺害された被害者や死者を悼まないなど、事件に関しては好意を持つも、それ以外には興味がまるで無い異端児とも言える名探偵です。
基本的に他者を受け入れない性格ゆえに、傲慢な性格と思われてしまうも、依頼を通し自身の能力を認めた人物には気を許す一面があるなど、心を開かない気難しさもあります。
一見すれば傲慢な探偵であり同僚である探偵社の社員に対しも同じ扱いであり、自分の能力で成り立っていると自負してもいる傲慢な性格です。
端から見れば自分勝手であり、思った行動のままに無軌道に動くドラ猫の様な行動を取る事が多くと、探偵社の面々も彼の扱いに困っています。
完全に扱いに困る社員であるも、社長である福沢諭吉の事を強く慕い、福沢の褒め言葉一つで行動してしまうなど、現金な性格でもあります。
言うなれば気分屋で、逆手におだて上げる事で利用するなど、彼の扱い方を熟知してもいるのです。
基本的にいつも笑みを浮かべ、座右の銘である・僕が良ければ全て良しの考えで行動する乱歩は、一般常識を知らず、また知ろうともしません。
その為に一人で電車に乗る事が出来ないと、子どもの様な欠点を抱えてもいます。
常識に囚われる事を嫌う性分ですが、推理に関しては、常に物事を冷徹な程に客観的に見詰め、また合理的に観察する事が出来る審美眼を持ち合わせています。
どんな謎も解決する明晰な一面を持つ、優れた問題児な名探偵が江戸川乱歩なのです。
江戸川乱歩の異能力
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そんな名探偵である乱歩の異能力・超推理は、事件現場を見ただけで事件の真相が全て分かり、またその場にいなくとも、僅かな手掛かりで瞬時に謎を解決してしまう異能です。
完全に「推理特化型」となり、他の異能とはまるで違う、汎用性に欠けている異能とも言えます。
しかしこの異能もとい能力は、ただの乱歩自身の頭脳と観察能力が、常人よりも、ひときわずば抜けて突出しているだけの「天賦の才能」なだけでした。
つまり乱歩は異能を持たないただの一般人であり、「彼は異能者ではないのです」。
本人は自分が異能を使って推理をしているのだと思っていましたが、これは「社長である福沢諭吉の嘘」だったのです。
異能力者の集まる武装探偵社において、乱歩は唯一の一般人となります。
しかし「異能力と張り合える明晰な頭脳は確か」であり、探偵社の面々はそんな乱歩を尊敬しており、彼の事を受け入れています。
乱歩自身は異能力者であると認識はしてはいるも、心の奥では自分の持つ能力は、異能ではない事に既に気づいていたのです。
かつて乱歩は推理勝負で対峙したエドガー・アラン・ポオとの戦いの中で、異能力を持たない一般人である事をやむを得ず認めてしまいました。
しかし後の再戦にて、乱歩は自分は異能力者だと言いきってもいます。
乱歩によれば今更に一般人なんて格好がつかないとの事であり、自分が異能を持とうが、持たないが関係ないと、振り切った考えを持ち、探偵として生きています。
余談となりますが、この推理力を発揮する際に、福沢から貰った黒縁の眼鏡をかければ、普段の性格を一変し、冷静沈着に状況を判断する名推理を披露する一面もあります。
気まぐれ屋ゆえの推理力とも言える、彼だけの異能とも言えますね。
江戸川乱歩の過去
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まぐれ屋かつ自由人の江戸川乱歩。
彼の両親は超優秀な人材でもありました。
乱歩の父親は多くの解決不能な難事件を解決に導いた「超優秀な刑事」であり、全てを見通す千里眼の異名を持っていました。
母親は、そんな父親を唯一に操る事の出来るしたたかな人物と、いわゆる天才の親の子どもとして生まれた子どもが乱歩でした。
しかし両親は事故で死んでしまい、天涯孤独の身の上となった乱歩は、父の知り合いの伝を使い、横浜の「警察学校へと入学」する事になります。
ただしそこは彼の安息の場にはなりませんでした。
人並み外れた明晰な頭脳を持つがゆえに、非合理的な規律に縛られた学校社会に馴染めず、遂には寮長と対立してしまい、「彼の女性遍歴をバラして退学」に追い込まれてしまいます。
生きる為に様々な仕事に就くも、常に人との衝突で居場所を失ってしまう乱歩は、次第に自分が、世間から最も劣っている人物と思うようになってしまいます。
乱歩は周囲の行動が理解できず、世界中の人間は自分とは違う存在に思え、孤独感に苛まれる様になってしまいます。
そんな彼を救ったのは「福沢諭吉」でした。
14歳の乱歩と福沢の出逢いは、「武装探偵社設立」へと関わっていきます。
当時政府のお抱えの剣客であった福沢は、乱歩が自分の天才性を理解していない子どもである事を見抜きます。
そして彼の抱える闇も知ってしまうのです。
多くの挫折を受け、周りの人に受け入れられて貰えない乱歩の孤独は、自分の才能を殺してしまう程に追い詰めていったのです。
自分が分かる事は他のみんなも解っている筈なのに、なぜ世界の人間は分かるような事を何も指摘しないのかと、大きな疑問を抱く様になっていたのです。
それだけ世界は何の干渉もせず、放置する事が当たり前のだと、世間を世界を卑下する様になっていました。
この時に見た福沢の心境は、乱歩が自身の持つ才能を理解せずに、非常に危うい存在になりかけていた事を危惧します。
もしこのまま彼を放置すれば、いずれは世間に大きな災いになる存在に変わるかもしれないと、他者とは違うと疎外感を抱いていた乱歩に道を示したのです。
乱歩の持つ才能を理解させる必要があった福沢は、彼の持つ才能をどう伝えるべきか悩みます。
そして逡巡し苦し紛れに出た言葉が、「異能力だった」のです。
そう、乱歩の頭脳明晰な才能は、全て異能力がもたらしてた才能だと告げたのです。
乱歩の持つ才能は異能であると伝える事で、彼はようやくに光を見出す事になります。
疎外感を感じていた全ては、異能を持つがゆえのモノだった事を知り、乱歩は福沢の言葉を信じてしまいます。
そして自分の異能こと才能を思うがままに振るう為にもと、彼は福沢に心を許していくのです。
自分の持つ推理力の才能に気づいた乱歩の存在は、危ういモノに変わりはありませんでした。
乱歩自身の存在は非常に危険であり、その気になれば世界のバランスをいとも簡単に崩すことの出来る才能でもあったのです。
危険性をはらんでいる乱歩の存在を守る為に、行動を共にする事を受け入れた福沢は、自分が正義でありたいと願う気持ちに気づき、彼と共にその道を歩んでいきます。
福沢が信じた正義を貫く為に、乱歩の才能は必要不可欠な力でもあったのです。
乱歩の才能を生かし、乱歩を正しく導き守る武力として機能する集団。
それが武装探偵社設立となっていったのです。
乱歩と福沢の関係
社長である福沢諭吉に対する恩義は、こうした過去の経緯から生まれています。
一人自分の才能に気づけず、異端と感じていた孤独の中に苛まれていた乱歩。
そんな彼の救いとなった福沢の存在は、福沢にとっての大きな父親とも言える存在となっていきます。
乱歩の優れた頭脳と孤独感を埋めてくれる程に、福沢の存在は乱歩にとっての生きる糧となったのです。
乱歩の持つ天才的頭脳は異能力だと嘘をつき、彼を騙す事になるも、闇の中に沈もうとしていた乱歩の心を救ったのは、この福沢の苦し紛れの嘘だったのです。
生きにくい世界であった筈が、その嘘で輝くモノに変わり、乱歩は生きやすい世界にしてくれたのだと、福沢に恩義を感じているのです。
そして本来ならば受ける筈だった親子の愛情を示してくれた福沢の役に立ちたいと、彼は名探偵として活躍する事になります。
しかし無知な大人に教え込ませてやるとする気持ちも芽生え、なんでそんな事すらも解らないんだ凡人共と言う程に傲慢な考えを抱く様になってしまいます。
そんな乱歩を叱りつける福沢に、乱歩は自分の身を案じ本気で叱ってくれた事に喜び、父性の愛情を受け止める事となっていくのです。
彼が福沢に言う事に素直に聞く道理や、また簡単におだてられてしまう軽い性格など、全てはここが揮発点とも言えますね。
江戸川乱歩は死亡したのか、現在は?
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現在においての文豪ストレイドッグスの作中では、江戸川乱歩の死は描写されてはいません。
基本的に異能バトル回ともなっており、福沢諭吉と福地桜痴の戦いの中に参加できない状況ともなっています。
あくまでも頭脳戦担当の推理力しか持たない乱歩が活躍出来る事はなく、例にあげれば、「ドラゴンボールのバトルシーンに、名探偵コナンがいても役には立たない」のと同じです。
では今の彼は何を思っているのかと、その考えの中で導き出されるのは、福地の弱点を見出そうとする事ではないでしょうか?
このまま何もせずに未登場で終わる事なくに、何か大きな活躍を見出して欲しいと、乱歩ならではの冴え渡る推理での起死回生を見てみたいと思います。
まとめ
今回は文豪ストレイドッグスに登場する江戸川乱歩についてまとめました。
普段はおちゃらけているのにやるときはやるというアニメキャラが一番好きなんですよね。
まさに江戸川乱歩のこと。
江戸川乱歩が登場すると安心して見れますよね!
たとえやられても全てが計画のうちだったように!
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