不老不死の妙薬を巡る死闘を繰り広げていく時代劇バトル漫画「地獄楽」におけるラスボス的存在となる蓮。
その存在感はただ無慈悲とも言える冷血漢であり、家族である仲間に対しては独善的なまでの歪んだ愛情を見せ、永遠の命を求める存在。
今回はそんな蓮の事についてまとめていきましょう。
蓮については地獄楽の漫画の内容が含まれます。ネタバレを好まない方はこちらで閉じてください
ラスボス蓮とは何者なのか
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— 『地獄楽』公式 (@jplus_jigokurak) June 3, 2023
まず公式のプロフィールは以下の様になっています。
誕生日は5月14日生まれの年齢は約1000歳との事で、詳しくは本人も忘れているらしく、既に年齢などの概念は消失していると思われます。
身長は173から185cmに変化する事も可能で、自身の意思で身長や体重に加えて、体格すらも変化できる能力を有してもいます。
氣属性は土を有しており。蓮の花の天仙達をまとめる首領として君臨しています。
自身の神名を「普賢上帝」と名乗り、他の天仙達の修行を指示し、また定例報告などを行い島の状況を定期的に確認しながら、計画的に島の管理を行ってもいます。
その容姿は桃色の髪にまつ毛など人間とは思えない美貌を持つ、何処となく儚げな見目麗しい雰囲気を持っています。
雌雄が混在している天仙において基本的には女性として過ごしています。
その美貌は美女とも言える容姿であり、常に虚ろな眠たげな眼差しを持ち華奢で細い身体となるも、その内面には殺気すらも超越した倫理観を持ってもいます。
自身の目的の為に永遠とも言える時間を過ごしており、その執念とも言える想いはある目的を果たす為に己の存在を掛けているほどの意思の強さを持ってもいます。
その為ならばどんな手段をも選ばない冷酷な彼女。
癖の多い天仙達を家族の様に扱うも、その扱いは家族を愛する愛情ではなく、自分を中心にしながらに忠誠を従うモノとして扱っており、歪んだ愛着を見せてもいます。
言うなればそれは愛玩動物みたいな感覚であり、もし自分の意にそぐわない行動を取れば、冷酷非情な一面を見せてしまうなど、その存在は他の天仙達からも恐れられてもいます。
しかし天仙達に対する愛情は本物であり、もし天仙達が自分以外に傷付けられれば、怒りを露わにするなど執着心も強く見せてもいます。
自分の愛すべき天仙達として歪んだ愛情を持った蓮。
組織の長でありまた家族であると、その存在感は束縛感と支配欲の強い母親みたいな立場とも言えるでしょう。
定例報告などを行う時はまるで茶会の様に優雅に振る舞い、他の天仙達と共に永遠と、そして敬愛すべき人・宗師を敬いながら常に永遠の命を天仙達に与えてもいます。
ある目的の為だけにより上質な丹を集める事に執着し、島を統率し、島民達や永遠の命を求める人間達を集めている蓮。
その想いは、ある目的の為に動いているのです。
蓮の生誕と宗師の関係
蓮がこの世でもっとも敬愛している存在・宗師こと徐福は蓮を生み出し、天仙や丹の創造主とも言える絶対の存在でもありました。
では、その宗師とは何者なのか?
それはかつて古代中国を統一した秦の始皇帝の命によって、不老不死の妙薬の研究を行っていた人物・・・それが宗師もとい徐福でした。
彼は永遠に生きる為の方法とはと、生命の起源を調べる為に仙薬の製造に着手していく事になります。
そして仲間達を引き連れ、後の島へと上陸し、彼は島で研究を進めていきます。
人間は何故に老いてしまうのか?
人間は何故に病気になり怪我をし、それを治す事が出来るのか?
生命の謎に挑んでいた徐福は遂に人間の生命の秘密に辿り着く事に成功します。
それは「氣ことタオの存在」でした。
あらゆる森羅万象の全てには氣が宿り、全ての万物は氣によって左右されている事を解き明かし、徐福は氣についての研究を始めて行きます。
生命の神秘を解き明かすには氣を操作する術を学ばなければいけないと、その考えに至った徐福は氣を操る術を探していきます。
不老不死の力を得ようと、様々な工夫と思考を繰り返しながらに徐福は氣の操作についての学問を続けていきました。
しかし氣の全てを知るにはあまりにも時間は少なく、そして徐福の命はそれ程に少なく、彼が人生を掛けて、この世に生み出した「最初の天仙が蓮とメイ」だったのです。
そう・・・蓮とメイは徐福の子供とも言える存在だったのです!
徐福はやがて寿命が尽きてしまいこの世から去ってしまいます。
夢半ばにして命を終えてしまった徐福。
想いを半ばにして亡くなってしまった徐福の意志は蓮へと受け継がれてしまいます。
蓮は自分を生み出してくれた親であり、創造主である徐福を蘇らせる為に遺された不老不死の研究を続ける事になるのです。
それが後の世に大きな災いを与えてしまう事にもなります。
蓮の能力
作中において蓮は天仙の中でも最強のリーダー格として君臨しており、その力は最強とも言える程に圧倒的な強さを誇ります。
天仙を生み出した蓮は亜佐弔兵衛に、石隠れの里最強の忍びでもあるシジャをも圧倒する程の力を見せつけていました。
火法師の炎を抑え付けてしまう程の実力に加えて、実力を出せば阿修羅像みたくに腕を6本をも生やし、目も二対にするなど、もはや常人を越えた化け物とも言えます。
例え致命傷とも言える重傷を負わせても、その傷を瞬く間に修復してしまうなど、激戦を潜り抜けてきた画眉丸達を圧倒します。
天仙の力を集めて最強の力を誇る蓮。
彼女の目的である徐福の復活の為に、彼女は亜左弔兵衛の存在に丹の完成を見つける事に成功するのです。
蓮の最終的な目的とは?
外丹花に寄生されれば、丹へとなってしまう筈なのに、亜左弔兵衛の身体には何の変化も訪れはしませんでした。
そう・・・亜左弔兵衛こそ不老不死の丹となる神獣の盤古を完成させる事の出来る存在だったのです。
蓮の真の目的は「日本本土に住む全ての人間を不老不死の丹」にする事でした。
神獣盤古を得た事でそれは可能となり、長い時間を生きていた蓮は、外丹法で丹を生み出す研究を行い、それは全て神獣盤古を生み出す為だったのです・・・
蓮は日本全土の人間全てを神獣盤古の材料として愛すべき徐福を蘇らせようと画策していたのです。
そしてその想いは成就される事となり、彼女は日本本土へと船を走らせていく事になります。
蓮は死亡したのかどうか、最後はどうなったのか
蓮の最後は画眉丸達との死闘による決着でした・・・
日本の人間を丹の苗床にする蓮の行動を阻止する為に蓮の船へと乗り込み、画眉丸と蓮の死闘は続き、死線を潜り抜けた戦いは蓮を追い詰めていきます。
しかし無限の命を持つ蓮の前に致命傷の攻撃は無効化されてしまい、幾度なくに再生してしまう蓮の肉体は滅びません。
激戦の中で決死の攻撃を成してくる画眉丸の猛攻の前に、蓮は僅かな隙を生じさせてしまいます。
その僅かな隙が殊現と佐切にチャンスを与えます。
蓮の支えとなる徐福を固めた黄金像を破壊し、その隙を突いて彼女の丹田を破壊する事に成功します。
最後のトドメの一撃を画眉丸が動くも、彼は止めてしまいます。
何故に殺さないのかと問う蓮の問いに、彼は答えました。
妻と重なったと。
その言葉は画眉丸が与えた猛攻の連撃をも凌ぐ最強の一撃でもあったのです。
蓮の脳裏に徐福と過ごした幸せの日々を想い出します。
幸せだった人間の頃の記憶や、徐福の最後の想いを受け止めた事を想い出し、人間の心を取り戻した蓮は最後の力を使い、重傷の画眉丸達を救い、消滅していきました。
己の死を受け入れ、人間として滅ぶことを選んだ蓮。
彼女の魂は徐福に迎え入れられ、彼女は己の人生を終えていく事となりました・・・
勝利を制したのは力でも無く、愛する人への想いと蓮は長く生きた自分の人生を自らに幕をとしたのです。
愛すべき人を消失した失墜の中で暴走し、己を見失った彼女。
最後は己の罪を受け入れ、それを想い出させてくれた画眉丸達に感謝を遺し、彼女は愛すべき人と旅だったのです・・・
まとめ
今回は蓮についてまとめました。
結局蓮も自分の正義のため、愛すべき人の妻の思いのため行動したとなると嫌いになれませんよね。
地獄楽は「愛」についても考えさせられる作品となっておりますね。
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