週刊少年ジャンプで大人気連載中の漫画「僕のヒーローアカデミア」。
通称「ヒロアカ」の名で愛されている作品ですが、その世界では個性と呼ばれる異能を持った人々が存在します。
その個性を使って世の中を守る「ヒーロー」と呼ばれる職業があり、それに対抗する悪の存在「ヴィラン」と呼ばれる存在があります。
その中でも伝説とされた悪の存在「オールフォーワン」が育て上げた存在が「死柄木弔」です。
今回はその死柄木弔について紹介していきたいと思います
死柄木弔とは
・本名「志村転孤」。
作中最強のNO.1ヒーローと呼ばれる「オールマイト」の師匠「志村菜奈」の孫に当たる人物だったということが分かっています。
志村菜奈は、自身の夫を何者かに殺害されたことから自分の子供を守るために自分から遠ざけたことが分かっています。
そのためオールマイトやグラントリノも死柄木の正体に気づかなかったと思われます。
その意図知ってかオールフォーワンは自分の後継に死柄木を選んだことでオールマイトは激しく怒っていました。
死柄木は、仲間と共にヴィラン連合として活動をしています。
現在は「異能解放軍」の衝突を勝利したことで異能解放軍を取り込み「異能解放戦線」となりました。
死柄木弔の個性
死柄木弔の個性は崩壊です。
崩壊の個性は、触れた対象を粉々にする能力を持っておりその対象は生物・物体に限らずなんでも破壊することができます。
発動条件は、5本の指をすべて触れることが条件のようです。
この個性は遺伝によるものではなく、突然変異種に部類されるものでした。
個性とは基本的に、両親の片方の個性かその両方を備えた個性が発現すると言われていますが稀に『そのどちらにも属さない個性』が発動することがありそれを突然変異種と言います。
作中では、エリちゃんが持つ個性「巻き戻す個性」もその特殊変異種に部類されていますが特殊変異種は他にない特殊で強力な個性だということがわかります。
死柄木の個性の覚醒
死柄木の個性は5本の指を触れることで対象の物を崩壊させていました。
しかし異能解放軍での戦闘の際に精神も肉体も限界に達した時に触れていないものや人にまで崩壊してさせるシーンがありました。
今までは触れたものだけに限定されたものだったのが広範囲を破壊できる攻撃へと覚醒しました。
今までは5本の指を触れさせることが条件でしたが覚醒後は指1本でも個性を発動できるようになりました。
また触れた物体にのみ個性が発動していましたが覚醒後は、触れたものとそれに接しているものにも崩壊の能力が作用するようになりました。
覚醒理由は、家族との記憶の一部が欠落しておりその記憶と破壊衝動の原因が分からず本来の力が出せなかったようです。
しかし異能解放軍との戦闘によりその記憶を取り戻すことができ個性の覚醒へと繋がりました。
その時には、全身の痒みがなくなり身につけていた手もつけなくなりました。
あまりに強力な個性から全盛期のオールマイトでも苦戦したことは間違いないでしょう。
死柄木の過去
死柄木は強力な個性を持つためその個性の制御が出来ず過去に自分の家族を手にかけてしまっています。
死柄木は元々優しい性格でした。
幼少期にはヒーローに憧れていて家にあった志村菜奈の写真を見て憧れを持っていました。
しかし志村菜奈のことを知っていた父・志村孤太郎はヒーローに対して嫌悪感を抱いておりヒーローに憧れることを反対していました。
そのことで死柄木と父親の間には大きく溝がありました。
そのストレスが原因で全身に痒みを感じていて作中では全身が痒いような描写が多くあります。
そんな時に突然個性が発生してしまいます。
その個性の制御が出来ず、発動条件も本人は分かっていなかったため家族を自分の手で殺してしまいます。
その事件のあとオールフォーワンに拾われ今の死柄木となってしまいました。
死柄木の身につけていた手はその時殺してしまった家族の手だということがその後の物語で分かりました。
その手はオールフォーワンからもらったもので身につけることで精神状態を保っていたようです。
オールフォーワンの後継
オールフォーワンを継承すべく育てられたのが死柄木でした。
黒霧を教育係につけ様々な困難を与え成長させました。
その期待に応え成長した死柄木はドクターの手によってオールフォーワンを受け継ぐことになります。
4カ月という長い時間カプセルに入れられ地獄のような苦しみが続きました。
しかしヒーローたちによる全面戦争が始まり完成前に目を覚ますこととなります。
未完成ながらもエンデヴァーを含め多くのヒーローが束になっても相手にならないほどの圧倒的な実力を見せつけました。
しかし定着率が75%だったため諸刃の剣でした。
オールフォーワンの持つ個性のひとつである「超回復」でカバーしながら戦闘をするも後半は治りが遅くなっていたことからも限界があることが考えられます。
しかし目覚めてすぐに優勢だったヒーローたちを一気に壊滅に追いやったことから間違いなく最強だということが分かります。
またその後、アメリカから来たヒーローとの戦闘で人格が曖昧になっていたことからもオールフォーワンには大きな秘密がありそうです。
死柄木とデクの関係
死柄木とデクは深い繋がりのある関係性があります。
デクは「ワンフォーオール」と言われる個性を引き継いでおり、オールフォーワンが最も欲しがっている個性でもあります。
その2つの個性には古くからの関係性があり、ワンフォーオールはオールフォーワンが与えた能力だったのです。
オールフォーワンは実の弟にある個性を与えましたが、弟には元々受け継ぐ個性を持っておりその二つの個性が合わさり出来た個性がワンフォーオールだったのです。
弟は兄を止めるためにその個性を後継に託してきました。
その脅威を排除すべくオールフォーワンはその個性を手に入れることにこだわっています。
そのオールフォーワンを追い詰めたのがワンフォーオールを引き継いだオールマイトでした。
弱ったオールフォーワンは後継にオールマイトの師匠でありワンフォーオールの先代後継者でもあった志村菜奈の孫「死柄木弔」を選びました。
弱ったのはオールフォーワンだけではなくオールマイトも同じでした。
内臓を全摘手術することとなったオールマイトは後継にデクを選びました。
そんな死柄木とデクにも共通点があります。
それはお互いヒーローに憧れていたが否定され続けていたことです。
否定され続けながらもヒーローなることを諦めずにいた少年にその機会を与え育てたオールマイトとヒーロー社会に幻滅しヒーロー社会を憎んだ少年にその力を与えたワンフォーオール。
出会う人や起きた出来事で真逆の生き方となってしまいました。
死柄木とデクの対比は、ヒーローとヴィランそのものを物語っているようで考えさせられるものがあります。
まとめ
今回は死柄木についてまとめました!
以上のことから分かるように死柄木が悪かったのではなくオールフォーワンが育成したことで出来がってしまった怪物のような気がします。
また作中でデクは死柄木に対し「助けを求めているような気がした」と発言していることから死柄木を助けるような展開もあるかもしれません。
今の死柄木はヴィランというより怪物なのでデクが救ってほしいですね。
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