今回紹介するのはHUNTER×HUNTERに登場する暗黒大陸編の重要人物となるキャラクターの一人、ツェリードニヒ=ホイコーロについてです。
ハンターハンターも連載再開されるので、今一度この重要人物であるツェリードニヒ=ホイコーロについて記載していこうと思います。
ツェリードニヒ=ホイコーロとは
彼はカキン帝国の第四王子であり、父・国王ナスビ=ホイコーロと正室である母・ウンマの息子で、第1王子ベンジャミンとは同腹の兄弟で兄ではあるも関係は険悪です。
互いに憎しみ合う関係で、王位継承戦に至っては電話で互いに怨嗟をぶつけ、露骨なまでの殺意を向け合う程です。
その関係は修正できないほど終始険悪であり、またツェリードニヒ本人も自分以外の人間が王になることを望んではいません。
常に他者を腐った糞ゴミ共と豚屑などと呼ぶほどに悪辣で傲岸不遜な人物とも言えるでしょう。
その容姿は金髪で知的な雰囲気を漂わせるハンサムな男性ではありますが、身体は筋肉質でそれ相応に鍛えており、幼年時は軍学校へと通ってもいました。
文武両道に優れてはいるも、性格に関しては破綻しており、スナッフマニアのサディストでもあります。
原作内でも自分の経営するホテルに女性を連れ込んでは、生きたまま拷問し、殺害するなどの行為に及んでいます。
人の命を奪う事に関して何の中途も厭わない冷酷非情さと刹那的快楽主義者がツェリードニヒの本質なのです。
彼曰く、ブタやサルの皮剥ぐだけならただの解体、求めてるのは前途ある若者が極限状態下で産み出す総合芸術と、自身の持つ残虐嗜好を芸術の1つとして捉えているのです。
激痛を味合わせたまま全身に入れ墨を彫り上げ、最後はその皮をなめして飾り、また惨殺した被害者の遺骨を椅子に仕立てたり、その残虐行為は病的とも言えるでしょう。
ツェリードニヒは真性のサイコパスで、また稀少な人体蒐集家でもあり、クラピカの一族である緋の眼を所有し、大量の目を映した動画を闇サイトに投稿してもいます。
現在のクラピカは「最後の緋の眼の所有であるツェリードニヒを狙ってもいる」のです。
兄であるベンジャミンにハンターのクラピカから敵対視されるツェリードニヒ。
その性格はまさに人格破綻者と言える危険人物で、本人の性格も選民思想が激しく、自分が最も優秀な人間であり、その他は全員が久しくクズであると言うほどです。
国王になったら先ず国民を使えるゴミと使えないゴミの二つに分けるなど、他者に対する扱いはあまりにも酷く、無知の不知と身の程を知らぬ者こそ最大の罪人と言ってのけます。
それ程までに無知な人間を嫌っており、何よりも嘘をつく女をこの世で一番最も嫌いな存在と語ってもおり、女性から見下されることを何よりも嫌っています。
このように人格はもはや狂人の領域ではあるも、それを上手く使い熟し、表の顔と裏の顔で自身の欲望を満たす二面性を使い分け、社会的な地位を確保してもいます。
カキン帝国内でも優秀で認められている人物でもあり、政治手腕に関しても優秀で国民からの支持も厚い王子ですが、彼の本質を知る人間からは警戒もされています。
特に念能力の開花に関する事によれば、側近であるテータはツェリードニヒに念能力を教えたくないと思うほどです。
それだけ彼の念能力は規格外の能力だったのです。
ツェリードニヒの念能力
事の発端は王位継承戦開始によって生まれた念獣(守護霊獣)とクラピカの放送で念能力を知ったことが原因です。
それまでのツェリードニヒは念能力に関してまったく知識を持たず、自分が念能力者である事も気づいていない状態でした。
覚醒していない状態だった筈のツェリードニヒが念能力に覚醒した要因は、主に念獣による影響が大きいと考えられるでしょう。
そしてテータによる念修行開始と共にツェリードニヒは恐るべき速度で念能力の基礎を習得していき、天才的な念能力者としての片鱗を見せていきます。
これは作中でもゴンやキルア並みの速度で成長していることを示し、またツェリードニヒは念能力は他に類のない特殊な能力である「特質系の念能力」だったのです。
念の資質を図る水見式を行った際に水が異臭を放って泡立ち、同時に葉が溶け出す変化を見せていきます。
特質系でも異様なまでに禍々しい資質であると見抜いたテータは、ツェリードニヒが念能力を得れば最悪の事態になる事を想像してしまいます。
ただでさえ人格破綻者であり、快楽殺人を嗜むサイコパス。
それは決して念など会得してはいけない人間であり、もし念能力を自己の欲求の為に使うことがあれば、大勢の人が犠牲になる事は容易に想像できます。
怪物を生んでしまうと、恐れたテータは、ツェリードニヒの念能力を開花させまいと、彼の殺害を決意したのです…
ツェリードニヒの強さ
テータはツェリードニヒの念修行の際に、絶を行うように指示しました。
念を途切れさせてしまう事で念獣を一時的に消滅させ、隙の出来た一瞬に拳銃を構えてツェリードニヒの額に向かって銃弾を放ち、彼を殺害します。
しかし次の瞬間、撃ち抜かれたはずの遺体はなく、ツェリードニヒは健在だったのです。
…そう、ツェリードニヒは「刹那の10秒」と呼ばれる念能力は発動させたのです。
これは「目を閉じ絶を行うと発動するツェリードニヒが無意識で覚醒させた能力」となります。
一瞬で10秒先の予知夢を見ることができる念能力であり、予知夢を見た後に自身が行動を変えても他者は認識することが不可能なのです。
それゆえに予知夢の通りに振る舞う事になってしまい、運命が変わった事に気づかない状態になってしまうのです。
そしてこの刹那の10秒の後も絶を続けることで、更に先の未来を見続けることも可能となり、同時に動き始めた現実は、最初の10秒間の行動も変えることができる能力なのです。
ツェリードニヒは己の運命を変えただけではなく、今後起きうるであろう自分への悪意に対して絶対の安全策を手に入れてしまったのです。
これによってツェリードニヒはテータの思惑を見抜き、彼女の殺意を流してしまったのです。
そしてそれはツェリードニヒの念獣の覚醒にも至ってしまいます。
イマジネーションスネイクと呼ばれる特質系の念獣は、ツェリードニヒが修行中によって本能が無自覚に産み出した、念の習得過程でツェリードニヒの本能によって生み出された守護霊獣とは別の具現化系の念獣です。
その姿は異様な形の頭部を持ち、異形の腕に翼を持つ禍々しい人型の姿をした念獣です。
また守護獣に関しては女性が馬になったかのような異様な姿をしており、人面馬の様相を模した首を伸縮させるなど、妖怪のような存在感のある念獣となります。
しかもこの守護霊獣は王子に対して危害を加える者に対して警告し、嘘や虚偽に対して過剰に反応する特性を持っており、一回目に王子の言葉を偽った際に相手に傷を刻みます。
そして二回目は病気のような痣を発生させ警告し、それでもツェリードニヒを欺こうとする相手を人間じゃない何かに変え、ツェリードニヒの手駒に変えてしまいます。
現在のツェリードニヒは二体の念獣を持ち、無意識ながらに自己防衛の為に動かしているなど、ツェリードニヒの天才的な念能力の才能とも言えるでしょう。
ツェリードニヒはパイロの顔を持ってる?
かつてクラピカと共に同じ時間を過ごしていた親友のパイロ。
その性格は沈着冷静で物静か。
温厚で思慮深くあり、幼いころの暴走しがちなクラピカを支えてくれる存在であり、無二の親友として信頼されていた人物です。
幼いころに崖に落ちたクラピカを助けるために足を負傷してしまい、クラピカは外の世界でパイロの足を治すための医者を見つけることを目的にしていました。
しかし幻影旅団による襲撃により、「クルタ族128人」は殺害されてしまいます。
そして亡骸のすべては緋の眼の眼球が奪われており、パイロに関してはその頭部も奪われていました。
現在、クラピカによって緋の眼は大方回収されることになるも、残りの緋の眼とパイロの頭部はツェリードニヒが所持している事が明らかになっています。
第349話のツェリードニヒの紹介のページの際に、彼の座る髑髏の椅子の後ろの棚に緋の眼の入った器が置かれており、その器の真ん中に「少年の頭部らしきモノ」があります。
これがパイロの頭部なのではないのかと、ファンの間で考察されており、クルタ族全滅にはツェリードニヒが関与しているのではとも考察されています。
しかしこれは作中で明確にこのツェリードニヒのコレクションの中にパイロの頭部があると断定されてはなく、あくまでも憶測の範囲の事です。
そして幻影旅団がクルタ族の全滅に関与していないというのも、考察の範囲となっていますので、ご了承ください。
ではなぜ、ツェリードニヒがパイロの頭部を持っているのか?
また幻影旅団はクルタ族を殺害していないのか?
その事に関してまとめていきます。
まず考察の中で考えられるのは、幻影旅団は安易な殺戮を行わない事にあります。
幻影旅団は作中で一般人を虐殺しているシーンはありません。
あくまでも裏社会の人間や悪党を惨殺し、自分に向かって殺意を向けてきた相手を殺害するなど、無抵抗の人間を殺す事はしてはいません。
そこを考えれば外界と関わりを絶ち、森の奥で過ごしていたクルタ族を襲撃し、皆殺しにしたのが幻影旅団とは考えにくくなっています。
それに幻影旅団はかつて自分達の仲間が惨殺されている過去がある事から、クルタ族を惨殺する様な事は考えられません。
クルタ族の惨殺は凄惨なモノであり、身体中を刃物で斬り裂かれ、目をくりぬかれ、頭部を持ち去られるなど、壮絶な拷問を受けた痕があるなど、残虐非道な行為とも言えるでしょう。
これを幻影旅団が行ったとは考えづらく、幻影旅団が行ったとは考えられません。
ここで浮上するのが「ツェリードニヒ」となります。
彼はクルタ族の緋の眼を手に入れたがっていましたが、それは容易な事では無く、送り込んでいた刺客は次から次に敗れてしまい、緋の眼を奪う事は出来ずにいました。
そんな中、ツェリードニヒは幻影旅団の噂を聞き、また幻影旅団の関係者であるシーラの存在を知ります。
シーラは幻影旅団と袂を分かっており、正式な仲間ではありませんが、かつて共に過ごした仲間であり、もしサラサがクルタ族によって殺されたとなれば、話は変わります。
クルタ族によってサラサは殺害されてしまい、仇を討つ為に幻影旅団はクルタ族の念能力者と戦い、仇を討ちます。
その為、クルタ族の守護役がいなくなってしまい、その隙を狙ってツェリードニヒがクルタ族を襲撃したとなれば、パイロの頭部を手に入れた事も納得出来るでしょう。
ツェリードニヒは今後物語にどのように絡むか
まず今後の展開でツェリードニヒは念能力に開花していき、特質系の念能力を得る事になるでしょう。
現在のツェリードニヒの念能力に関しては不明ですが、大きく予想されるのは彼の念能力は時間を操作する事の出来る念能力になるかもしれません。
現在のツェリードニヒは「未来予知をする能力を開花させ、未来を変化させる事が可能」となっています。
これは絶による能力の発動となり、もしツェリードニヒがその気になれば、纏(テン)錬(レン)発(ハツ)を使えば、それに応じた時間操作能力が発動する事もあり得るでしょう。
考えられるのは時間停止と時間加速など、ツェリードニヒが念を使って時間を操作することになれば、あのベンジャミンですら勝つ事は容易ではないでしょう。
ただ時間を操る能力であっても、ツェリードニヒには基本的な戦闘能力は皆無であり、肉弾戦などになれば、武が悪い状況にもなってしまうでしょう。
身体は筋肉質で鍛えており、また従軍経験もあることから一定の戦闘力を持っていることは解りますが、念能力者同士の戦いでは後れを取ることは間違いないでしょう。
圧倒的に経験が不足し、また能力が開花してもツェリードニヒには念能力を戦闘に使う方法が圧倒的に不足し、それが大きな弱みとなる可能性もあります。
また他人に対して侮ってしまうなど、慢心さもあるので心理戦の隙を突かれてしまう可能性もあるでしょう。
さて、そんな状況の中でツェリードニヒが念能力を得て、物語の中に入り込むことになっていけば、まず最初に衝突するのはエイ=イ一家の組長モレナ=プルードでしょう。
彼女とは関係が悪く、またモレナは暴走を始めており、それがツェリードニヒの逆鱗に触れてしまい、覚えたばかりの念能力を駆使して戦う可能性があります。
そして自身の念獣でモレナを従えさせ、そのままベンジャミンと交戦する可能性もあり得るでしょう。
それとも幻影旅団と戦う事になると、最悪ヒソカと手を組んでしまう可能性も考えられます。
少なくとも物語においてツェリードニヒは、決して味方になる事の無い、ラスボスになる可能性があり得るでしょう。
考察! ツェリードニヒは王位継承戦に勝ち残れるのか?
最終的に王位継承戦にツェリードニヒは勝ち残れるのか?
この問いに関しては詳細は不明ですが、最終的に「ツェリードニヒは自滅してしまう可能性」があると思われます。
まず彼は自尊心があまりにも高く、他人を見下す傾向があり、また自身の念能力に対して絶対の自信を持っているなど、敗北する要素は大きいと言えるでしょう。
慢心こそが敵であり、ツェリードニヒは相手を軽く見てしまうことで敗北を招いてしまう事になると思われます。
今後の展開によってはツェリードニヒは化け物みたいな強さになるかもしれませんが、守護霊獣の存在が彼の運命に大きく関わっているとも言えます。
彼の事を守るように動いている守護霊獣ですが、今後の展開によっては暴走する事もあり得るかもしれません。
もしそうなれば、「ツェリードニヒは命を落とす事」にもなるでしょう。
そしてツェリードニヒは彼の本質を知る人間からは危険人物とみられており、暗殺の対象ともなっています。
今後の展開によっては暗殺される可能性もあれば、クラピカとの因縁も考えられるでしょう。
王位継承戦では良いところまではいくも、最終的に脱落する可能性のあると考えるべきですね。
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