今回はナルトにおける裏主人公とも呼べる「うちはオビト」についてまとめていきます。
壮絶な過去を背負ったうちは一族の一人で、カカシに写輪眼を渡した人物。
オビト、カカシ、リンの関係性は作中でも上位に来る悲しいエピソードですよね。
ということで今回はナルトが終わってはや7年ですが、「うちはオビト」についてまとめていきます。
「うちはオビト」についての内容はNARUTOの画像を引用させていただいております。問題がありましたら、問い合わせページからご連絡いただければ速やかに消させていただきます。(集英社/岸本 斉史様/studioピエロ様)
うちはオビトとは
うちはオビト(以下:オビト)はNARUTOに登場するうちは一族の一人。
元々は「木の葉隠れの里(以下:木の葉)」出身の忍です。
主人公うずまきナルト(以下:ナルト)の師匠の一人であるはたけカカシ(以下:カカシ)と同期であり、ライバル関係にありました。
仲間想いで、真面目な好青年であり、お年寄りの荷物を持ったりしてあげたりして人助けをすることもあります。
それが理由で、集合時間や待ち合わせ場所に遅刻をすることも。
そんなオビトの正体ですが、NARUTOでは黒幕の一人であるといってよいでしょう。
「仮面の男」として登場して、名前を「トビ」や「うちはマダラ(以下:マダラ)」と名乗ります。
仮面を被っているため、はじめはこの男が何者だか分からず、読者の間でも仮面の男が誰なのか議論されていました。
オビトがいなければ起きなかった事件もたくさんあり、物語の展開を左右する重要な役割を担っているキャラクターです。
オビトとはいったい何者で、どんなことをしたかったのでしょうか?
うちはオビトの過去
オビトは主人公のナルトと同じように、火影(ほかげ)になることを将来の夢としていました。
自分の存在をみんなに認めさせたい、これもナルトと一緒です。
そんなオビトが、なぜ黒幕の一人になってしまったのでしょうか?
これはオビトの過去に原因があるのでお伝えします。
長くなりますが、非常に大事なところなので丁寧に伝えさせてください。
忍者アカデミーを卒業して晴れて下忍(げにん)となったオビトは、ナルトの父親で、のちに四代目火影になる波風ミナト(以下:ミナト)の班に配属されます。
同じ班に配属されたのは、はたけカカシとのはらリン(以下:リン)の3人で、ミナトの班は4人構成です。
オビトはリンに恋心を寄せていました。
カッコいい姿を見せたくて、来る日も来る日も自主的に訓練していました。
特に、同じ班にいるカカシのことをライバル視していて、カカシに負けたくないという想いも人一倍ありました。
リンに対しては、自分の好意を伝えたい気持ちはあったものの、カカシに対して好意を持っていたことに気づいていたため伝えられません。
また、カカシとオビトは、ことあるごとに対立していました。
ルールや掟を守ろうとするカカシ、仲間を守ることを重視するオビト。
オビトはカカシを優秀な忍として認めてはいたものの、この価値観の不一致は埋められず、第三次忍界大戦(にんかいたいせん)という戦争に突入します。
この戦争にて、ミナトの班は木の葉の国境にある「神無毘橋(かんなびきょう)」の防衛任務を与えられます。
この任務のさなか、オビトはミナトからカカシの過去の話を聞きます。
カカシがルールや掟をかたくなに重視するようになってしまった理由を聞いて、もっとカカシのことを理解しようと決めます。
そんな決意をした後日、リンが敵国の忍に拉致されてしまいます。
オビトはリンを助けに行こうとしますが、カカシはリンを助けることを後回しにして任務を優先させようとしました。
ここで2人は決別し、オビトは単独でリンの救出に向かいます。
オビトはリンの居場所を突き止めたものの、敵に気づかれて不意打ちを受けそうになってしまいます。
そこを、オビトのことが心配で駆けつけたカカシが間一髪救出し、ここからは2人で協力して戦っていくことになります。
この戦闘中に敵の攻撃を受けてカカシが左目を負傷してしまいます。
一気にピンチになったところを、オビトが「写輪眼(しゃりんがん)」を開眼し、一気に敵を返り討ちにするのです。
敵のアジトになっている洞窟に到着しても、2人は抜群のチームワークで敵を圧倒してリンの救出に成功します。
ただし、敵が洞窟を破壊し3人で逃げようとしたところ、逃げ遅れてしまったカカシをオビトがかばい、岩の下敷きになってしまいます。
これが原因で右半身は潰れ、自らはもう助からないことを悟ってしまうのです。
そして最後にオビトは、カカシの上忍(じょうにん)祝いに、自らの写輪眼をプレゼントします。
これで死亡したと思いきや、マダラによって救出されます。
木の葉に帰ろうとするのですが、右半身が潰れてしまっているので自力で帰れません。
なので、マダラのもとでカカシやリンのことを想いながらリハビリに励みます。
マダラはオビトに対して「月の眼計画」という計画があることを話すのですが、オビトは全く耳にしません。
とにかく、仲間のもとに帰ることだけを考えて必死に頑張ります。
ある日、マダラの部下である「ゼツ」からカカシとリンが危ないという知らせを受けます。
ゼツの力を借りて、急いで2人のもとに駆けつけたのですが、そこに見たのはカカシがリンの胸を突き刺す光景でした。
その光景があまりにも衝撃すぎて、リンの死にこの世の絶望を感じたオビトは万華鏡(まんげきょう)写輪眼を開眼します。
オビトはマダラが言っていた「月の眼計画」を思い出し、マダラのもとから飛び出したらもう2度と戻らないと決めていたのにもかかわらず再び戻り、改めて話をしっかり聞くのです。
うちはオビトの目的
うちはオビトの目的はもう1度、リンがいる世界を作ること
オビトにとってリンの存在は非常に大きいものでした。
リンが近くにいてくれたから、応援してくれたからこそ必死に頑張って来れたのです。
そんなリンのことをカカシが殺した光景をみて、この世界に絶望してしまいます。
この目的を達成するために、オビトはマダラの「月の眼計画」を聞いて実行しようとします。
「月の眼計画」とは、月に自らの眼を投影させ、全ての人に「無限月読」という幻術をかけて理想の世界を作ろうという計画のことです。
マダラも現実に絶望した過去があって、自らの理想を実現するためにはこれしかないと考えるようになっていました。
「月の眼計画」を実行するためには、莫大がチャクラが必要です。
そのために、莫大なチャクラを持っている尾獣(びじゅう)を回収し、尾獣の集合体である十尾(じゅうび)を復活させようとします。
マダラがこの計画を自ら実行できればよいのですが、老体のため自分で実行できません。
なので、マダラはオビトに対し自らの代わりに「月の眼計画」実行のために行動することを託します。
そして、「輪廻転生の術」を用いて生き返らせるように命じて自ら命を断ちます。
オビトはその後は仮面を被って行動し、自らを「うちはマダラ」と名乗って行動するようになります。
まずは、マダラの輪廻眼(りんねがん)を持った長門(ながと)に近づき、自らの計画を実行するための協力を仰ぐのです。
長門と同郷である弥彦(やひこ)、小南(こなん)は3人で「暁(あかつき)」という組織を作っていました。
「対話により争いをなくすこと」を目的として作られた組織だったものの、戦争にて長門をかばって弥彦が自決したことをきっかけにして目的が変わっていきます。
オビトは闇堕ちした長門をそそのかし、暁の目的を「尾獣という兵器を回収し、それを戦争している国々に分け与え使用させることによって痛みを感じ、戦争に対する恐怖心を持たせることによって戦争を起きないようにすること」に変えてしまいました。
表向きのリーダーとして、弥彦の遺体を使った「ペイン」という存在を作ります。
これは、長門が輪廻眼の力で操作していたもので、裏ではオビトが暁を動かしていきます。
暁の真の目的は「尾獣を回収し、十尾を復活させ無限月読を発動させること」であり、オビトは「月の眼計画」を実行するために暁を利用するのです。
うちはオビトは死亡したのか
結論から申し上げますとうちはオビトは死亡します。
オビトは第四次忍界大戦を仕掛けて、連合軍と戦っていきますが最終的に敗れてしまいます。
ナルトと対話することによって、火影になりたいと夢を語っていたかつての自分を思い出していくのです。
自らの贖罪も兼ねて輪廻転生の術を使用し、死んだ人を生き返らせようとしますが、穢土転生(えどてんせい)の術で現世に戻っていたマダラに邪魔されて、マダラを生き返らせてしまいます。
オビトはマダラから「月の眼計画」を実行するために利用されていた事実を知らされます。
リンが殺されるように仕向けたのも、すべてマダラが仕組んだことだったのです。
そんなマダラも、実は「黒ゼツ」に利用されていて、大筒木カグヤ(以下:カグヤ)の復活に使われてしまいます。
その後はカグヤを倒すために、オビトはナルトたちに協力していくことになるのです。
カグヤとの戦闘で、オビトは自らを犠牲にしてカグヤの攻撃からナルトを守ります。
「お前は必ず火影になれ」という言葉をナルトに残し、オビトは灰となって崩れ落ちていくのです。
その後、精神世界においてリンと再会します。
会えた喜びもありましたが、決して胸を張ってリンに顔を合わせるようなことをしてきた自信がなかったので戸惑いを見せます。
それでもリンに今までの行動をねぎらってもらえたので、号泣します。
最後はカカシを助けるために、チャクラを使って精神世界でカカシと対面します。
自らの万華鏡写輪眼を授けて、カグヤを倒すために貢献するのです。
まとめ
今回はうちはオビトについてまとめました。
暁という組織を操っていたのがあのトビ(うちはオビト)であったのは驚きでしたよね。
ただリンという女性に恋をして、恋した女性がいる世界を作るべきマダラと行動をともにするも、結局利用されていただけなんて、とてもつらいですよね。
最後はカカシの班と共にラスボスであるカグヤと戦う姿は良かったですよね。
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