現在新世界ウォーランドを舞台にしたヘルバフ編において、ワンピースは風雲急を告げる展開を迎えています。
謎多きルフィの恩人であるシャンクスの兄のフィガーランド・シャムロックが登場し、ゴール・D・ロジャーの片腕として活躍したスコッパー・ギャバンの登場など、物語の大きな転換点ともなる今回のエルバフ編。
その中でも今回の大きな謎ともなる種族・巨人族!
今回はその巨人族についての考察説明記事をまとめていきたいと思います。
巨人族とは
ワンピースより引用©尾田栄一郎/集英社/
ワンピースに登場する巨人族とは巨大な身体を有した、文字通りの巨人の種族です。
その大きさは人間の7から10倍ほどの体格を有している種族であり、人間の10倍近くの大きさと力を持つ種族として描かれています。
作中でルフィと始めて出会った巨人族はリトル・ガーデン編において登場した、ドリーとブロギーとなっています。
巨人族の聖地ともされているエルバフ出身者である彼等は、自らをエルバフ最強の戦士と名乗り、102年もの長い時間の中でドリーとブロギーは決闘を続けるなど、圧倒的なまでの戦士の誇りを見せつけたことで、ウソップやルフィを驚かせた人物とも言えます。
その巨大な外見と同じように寿命は人間のおよそ3倍を有しており、約300年以上も生きる事が出来る種族であり、彼らの年齢は人間の年齢の1/3の数値となっています。
巨人の50歳は人間の16~17歳相当し、80歳でようやく20代半ばくらいにあたるとされ、成長速度は人間の2分の1程と長命の種族でもあります。
作中でも長寿の種族としても有名であり、ドリーは160歳でありながら、人間の年齢にすれば58歳とされており、人間とは違う時間を過ごす種族とも言えるでしょう。
そんな巨人族にも背丈の差はあり12~13mの平均的な身長とされ、男性の方が女性よりも大柄で、また人間よりもはるかにその寿命が長くあるため。時間感覚に関しても人間と比べて大きな差異を持っています。
目的を果たすためにならば100年間の時間を費やす事が必要があったとしても、その時間を過ごすことを苦に思わないなど、細かいことを気にしない、大胆不敵、豪放磊落な種族とも言えるでしょう。
その為か世界一の強国としても名高く、エルバフ出身の戦士は誇りを重んじ、死後も滅ばずに語り継がれる名誉を求め、その名誉を遺し人生を終える事を最大の誉れとしている戦士の一族でもあります。
命を軽んじているワケではなく、ただ長く生きるよりも、華々しい死に様を求める生き方を価値として見言い出している事からも、戦士の一族としての思想が強いとされていますが、相手の思想を否定する事は無く、豪放磊落な性格であってお、慎重な判断力や、その場においての撤退する決断力を持ち、柔軟な発想を持った種族でもあります。
戦士としての誉れはあるも、それを絶対視しているワケでも無く、あくまでも矜持や名誉に背く行為として卑怯な行いを否定するも、時には笑いや冗談の類いでまとめるなどの柔軟さも持ち合わせているのです。
ルフィやウソップ達と打ち解けたのも、その独特なノリの良さがあり、またマザー・カルメルの思想を受け入れるなどの柔軟さを持ち合わせてもいます。
しかし中には、巨人こそが至高の種族であると考える偏った巨人族もおり、危険思想を掲げる巨人族もいる事から、善人の巨人ばかりではないとも言えるでしょう。
また巨人族は偉大なる航路の後半にある海新世界ウォーランドに存在するエルバフ王国出身の戦士達を総称する名称ではなく、エルバフ以外にも巨人族の集落や国は存在しており、ワンピースの世界中には幾つも点在してもいます。
また巨人族にも古代巨人族を始めとする様々な巨人族もいる事から、様々な種族と思想を持つ巨人族もおり、海賊として勤める者もいれば、海兵として正義を守る巨人族もいるなど、人間社会に貢献する巨人も存在しています。
巨人族の強さ
ワンピースより引用©尾田栄一郎/集英社/
作中における巨人族の強さは圧倒した強さを有しているとも言えます。
圧倒的なまでの身長差と巨大な体格を持ち、それに合わせた規格外の怪力と生命力など、普通の人間を超える強さを有した種族であり、人間よりも優れた身体能力を持つ、ワンピースの世界における最強の種族としても有名です。
持ち前の怪力に圧倒的な生命力など、人間よりも優れた種族である巨人族は、天竜人を始めとする世界政府や海軍なども警戒するほどに、その力を危険視されている種族でもあります。
ドリーやブロギーなど、巨兵海賊団の二人は億越えの海賊でもあり、エッグヘッド編ではついに10億を超える賞金首ともなります。
二人は作中でも圧倒的な威力を放った覇国と呼ばれる技を使い、ルフィ達の出航を手伝ったりもしました。
これが覇気であるかは不明ですが、巨人族でも覇気を使う事が出来るらしく、武装色に見聞色と覇王色などの覇気も使用する事も可能と考えられます。
新巨兵海賊団船長のハイルディンもまた覇気に似た能力を作中でも使用しており、英雄の槍と呼ばれる命を込めた渾身の拳を繰り出す能力でもあり、これは1万tの重量になったマッハバイスを、全身の骨を砕かれながらも押し勝った一撃とも言えるでしょう。
このことから巨人族の強さは、作中でも圧倒的な怪力を有した種族として警戒され、世界政府からは危険視されてはいるも、兵力として取り込む事を最優先されてもいるなど、敵対関係となる事を警戒視されてもいます。
現に作中ではマザー・カルメルによる巨人族と世界政府の橋渡しなどもあり、政府も隙あらば巨人族を勢力に取り込もうとする意志が垣間見えます。
この姿勢は世界政府の支配者である天竜人も同じらしく、シャンクスの兄であるフィガーランド・シャムロックも、今回のエルバフに訪れた目的は、巨人族を支配下に置くこととされており、神の騎士団は巨人族の王子であるロキを仲間に入れようともしています。
多種族に対しては高慢な態度を取り、また排斥主義でもある天竜人でありながらも、巨人族に対して警戒を持っている事から、巨人族の存在は天竜人も容易に扱えない種族として考えるべきでしょう。
戦闘力に生命力など規格外の人類の常識を越えてしまう巨人族。
中には悪魔の実を食べてさらなる力を付けた存在もいます。
黒ひげ海賊団に所属するサンファン・ウルフは、超人系悪魔の実であるデカデカの実を食べており、自身の体長を10倍近くまで巨大化する事が出来る巨大化人間となり、一つの島とも言える程の大きさになる能力を発揮し、革命軍のモーリーは、あらゆるモノを押しのけることの出来る能力である、超人系能力の悪魔の実であるオシオシの実の能力を持っているなど、悪魔の実の能力でさらなる力を得た能力者も存在します。
巨人族と二カの関係
![]()
ワンピースより引用©尾田栄一郎/集英社/
巨人族においてニカの存在は神として扱われています。
ニカとは太古の昔に奴隷達が信じ、人を笑わせて、苦悩から解放してくれる伝説の戦士として崇められ、魚人族にもその存在を崇められていました。
ドリーとブロギーがニカとなったルフィを見た際に、「太陽の神」と叫び、動揺していることからも、巨人族においても重要な存在とも言えるでしょう。
またベガパンクいわくエルバフにおいて、ニカとは太陽神として信仰される存在であり、古代に存在したとされる、ある巨大な王国よりも遙かな大昔とされる、空白の100年よりも更に昔から伝わる存在だったとも言われ、バッカニア族が口伝で遺しているニカの存在は、恐らく祖先の世代の巨人達から継承された伝説ともされています。
またヤルルの言によれば、エルバフでは太古から伝わる神典「ハーレイ」が伝わっており、その神典にも、世界が壊れぬよう現れた英雄と記され、全てを壊した破壊者、この世界を大きく形を変えた時に現れる存在として記されてもいます。
>巨人族にとってニカの存在は、戦いの神エルバフと共に崇拝される神としても崇められてもいます。</span その崇拝は「太陽神」を自称する程に深いモノとされており、巨人族のロードにロキとハラルドなども太陽神を自称し、ニカになろうとする程に尊敬されている神でもあります。 しかしそれだけ崇拝される太陽神でありながらも、様々な解釈がされています。 これは神典が古い言葉で書かれている事が原因とされ、誰にも翻訳できずに現在まで様々な解釈で伝わっており、ニカが解放の神や破壊の神に笑いの神と支配の神など、多くの解釈が伝わっており、それぞれに解釈するニカの信仰があると窺えます。 今後の展開でニカの真実が明らかになるかもしれません
巨人族と古代巨人族について
ワンピースより引用©尾田栄一郎/集英社/
古代巨人族は巨人族よりも遙かに巨大な身体を有した巨人族であり、作中で確認された古代巨人族は、スリラーバーグ編に登場したオーズがいます。
オーズは「約500年前の人物」とされており、鬼のような風貌と普通の巨人の数倍に及ぶ体格を持った怪物として恐れられ、国引きオーズの異名を持つ異形の巨人として伝わっています。
魔人と呼ばれる程に数々の伝説を残したオーズは、大悪党として恐れられており、討ち取った国を島ごと自分の領土として持ち帰り、自分の国として築き上げた国引き伝説を作り出したとされています。
元王下七武海であったゲッコー・モリアによりゾンビとして復活し、ルフィの影を植え付けられたゾンビとして復活を果たすも、麦わらの一味との戦闘によって再起不能となり、再び眠りについたとされています。
なおオーズの死因は氷の国で裸だった事による凍死とされており、古代巨人族であっても、自然の力には勝てなかったと考えられます。
このように現在で明らかにされているのは、巨人族よりも大きな身体を持ち、島をも動かす事の出来る怪力を持っていた事なども上げれば、その力は凄まじいモノだったと窺えます。
この古代巨人族のモデルになったのは、タイタン族と考えられており、北欧神話など織り込んだエルバフ編で明らかになるかもしれません。
コメント