ワンピース1044話にて、ついに登場した「ギア5」
この記事では「ギア2〜4」を簡単に振り返りつつ、それらとは大きく異なる「ギア5」について解説していきます。
「ギア5」にはワンピースの多くの伏線が集約されており、単なるパワーアップ形態というだけではありません。
一緒に「ギア5」に隠された秘密を紐解いていきましょう!
ギア5の内容は本誌の内容が含まれます。ネタバレを好まない方はこちらで閉じてください
また分かりやすく画像を引用させていただいております。権利に関して問題がございましたら問い合わせ頂きますと即刻画像を消します。ワンピース作者:尾田栄一郎様
ギア5とは
ワンピース1044話より引用©尾田栄一郎/集英社/東映アニメーション
「ギア5」は1044話にて初登場したルフィのパワーアップ形態です。
百獣のカイドウにより瀕死状態に陥ったルフィ。
しかし、突如ニカッと笑って復活します。
この復活はルフィにとっても予期せぬ出来事だったようです。
その後ルフィは体の調子を確認すると「やりたかった事が何でもできる」「これが俺の最高地点」として、この状態を「ギア5」と名付けました!
「ギア4」とは異なり巨大化はしておらず、大きさはさほど変わりません。
外見的特徴は髪の毛や眉毛が渦巻き揺らめていてる点と、蒸気を羽衣のように纏っている点です。
どちらの特徴もどことなく仏像をさせるため、神が宿っているという印象を強く受けます!
その他の特徴としては、心音が「ドンドットット」というドラムのリズムに変わる点と、非常に楽しい気持ちに満たされて笑いが止まらなくなっている点が挙げられます。
これらの特徴は「太陽の神ニカ」に通ずる特徴と言えるでしょう!
思えば、これまでのギアは「ルフィのやりたいこと」を実現するため、ゴムの特性を元にルフィ自身が考えて生み出したパワーアップ形態でした。
そしてルフィは努力と研鑽の末に「ヒトヒトの実 幻獣種モデル・ニカ」の覚醒を果たし、「ギア5」へと到達!
「やりたいことの実現」を目指してきたルフィが「やりたかった事が何でもできる」と感じた形態を「最高地点」と呼ぶのは感慨深いものがありますね。
ヒトヒトの実 幻獣種モデル・ニカ
「ヒトヒトの実 幻獣種モデル・ニカ」は「ゴムゴムの実」の真の名前です!
人々を笑わせて苦悩から解放する伝説の戦士「太陽の神ニカ」が宿っているとされており、食べると「太陽の神ニカ」同様に体がゴムになります。
「太陽の神ニカ」の存在を隠したい世界政府は、体がゴムになる特徴から「ゴムゴムの実」という偽名を与えていました。
連載開始から20年以上経って明かされた真実に驚いた方も多いのではないでしょうか?
世界政府はこの「ヒトヒトの実 幻獣種モデル・ニカ」を800年間探し続けていましたが確保には至らず、「まるで悪魔の実が意思を持っているかのようだ」と語っていました。
どうやら動物(ゾオン)系悪魔の実には意思が宿っているそうで、振り返ってみると例えば「イヌイヌの実モデルダックスフント」を食べた銃のラッスーなどは無機物であるにも関わらず、明確な意思を持っていました。
そうなると、今のルフィの意識はルフィ本人なのか?「太陽の神ニカ」なのか?気になってきますよね。
そして「ヒトヒトの実 幻獣種モデル・ニカ」が覚醒した場合、ゴムの体に更なる「腕力」と「自由」を与えられるとされており、五老星は「世界で最もふざけた能力」と語っています。
ルフィが「やりたかった事が何でもできる」と感じたのも、この「腕力」と「自由」によるものでしょう。
ここから「ギア2〜4」について簡単に振り返っていきます。
ギア2
ワンピースより引用©尾田栄一郎/集英社/東映アニメーション
「ギア2(セカンド)」はゴムの心臓を激しく鼓動させ血流を加速させることで、爆発的な瞬発力を得るギア。
更なる強敵に打ち勝つためにゴムゴムの実の特性を活かしてルフィが考えたパワーアップ形態です!
血流の加速によって得た超スピードと、それによる高い威力の打撃攻撃が持ち味。
常人であれば心臓が破裂してしまう速度まで血の流れを加速させますが、ルフィは全身がゴムなので耐えることが可能です。
発動時には血圧が上がることで肌が赤みを帯びるほか、体温の上昇により全身から湯気が立ち上ります。
「ギア2」状態で繰り出す技は「ゴムゴムのJET○○」と「JET」が付く点が特徴。
また、覇気を纏わせた場合には「ゴムゴムの鷲(イーグル)バズーカ」など動物の名前が入るようになりました。(他のギアも同様)
ギア3
ワンピースより引用©尾田栄一郎/集英社/東映アニメーション
「ギア3(サード)」はスピードを主に強化するギア2とは対照的に、パワーを強化するギア。
骨風船という別名通り、ゴムでできた骨に空気を送り込みパンパンに膨らませることで体を巨大化させて攻撃します!
当初は発動すると反動で小人化してしまうというデメリットがありましたが、新世界編以降はその弱点を克服しました。
「ギア3」使用時には見た目通り技名に「巨人の(ギガント)」が入ります。
また覇気を纏わせた場合には「ゴムゴムの象銃(エレファントガン)」など動物の名前を冠しています。
ギア4
ワンピースより引用©尾田栄一郎/集英社/東映アニメーション
「ギア4(フォース)」はドレスローザ編終盤のドフラミンゴ戦で初登場したギア。
シルバーズ・レイリーとの修行により編み出したルフィのパワーアップ形態です!
「武装色の覇気」を纏い硬化させた体に空気を吹き込み、筋肉を増幅させる「筋肉風船」を駆使して戦います。
「ギア2」と同様に蒸気をまとっていることも外見的な特徴です。
「武装色の覇気」とゴムの能力を融合させることで通常の何倍もの弾力・張力を得ており、「ギア2」や「ギア3」では敵わなかったドフラミンゴをも圧倒する戦闘力を得ています。
「武装色の覇気」を使い続けるため肉体への負担は膨大。
「ギア4」形態を維持できる時間も短く、使用し続けると矯正解除されてしまいます。
また、反動で10分間覇気が使えなくなるデメリットも。
ここから気になる「ギア5」の能力について考察していきます。
ギア5の能力
まだ登場したばかりなので能力については謎に包まれていますが、1044話後半の描写は五老星が語っていた「腕力」と「自由」を強く感じさせるものになっています。
「腕力」は龍状態のカイドウの胴体を片手で握りしめ、自由に振り回すほどに強化されています。
このカイドウを片手で握っているシーン、遠近法が狂っているのかな?と一瞬混乱しました。
「ギア3」以上の大きさへと手を巨大化させていることになりますが、予備動作や負担なく行なっています。
また、周囲の物体をゴム化して操ることが可能。
ゴム化した地面を持ち上げて、カイドウの「熱息(ボロブレス)」も跳ね返します。
ドフラミンゴ戦の描写から、周囲の物体を変化・操作する能力は超人(パラミシア)系悪魔の実の覚醒によるものという認識でしたが、動物系でも可能なのでしょうか?
どちらにせよ、非常に「自由」な能力であることは間違いありません!
「自由」といえば、五老星が語ったように「ふざけた能力」の演出も増えます。
気になったのがルフィや、ルフィに掴まれたカイドウの目が顔から飛び出したシーン。
初期の「ミッキーマウス」や「バックスバニー」、「トムとジェリー」のようなカートゥーンアニメによく見られるギャグ演出でしたね。
元からルフィはゴム人間ということもあり、ワンピース登場人物の中でもカートゥーンアニメ的な形状変化の演出が多いキャラクターでしたが、更に加速した印象を受けています。
この演出はもしかしたら、「死に至るようなダメージもギャグ演出で無効化できる」という「ヒトヒトの実 幻獣種モデル・ニカ」の「ふざけた能力」なのではないかと考えています。
ルフィに打撃が効かなかったのも「ゴムだから」ではなく、この能力の一端だったのではないでしょうか。
まとめ
この記事ではルフィの「ギア5」について解説しました。
「ギア5」はこれまでの「ギア2〜4」とは一線を画する強力なパワーアップ形態です。
作風が変わってしまうほどの能力であり、カイドウとの決着が近いことは間違いないでしょう!
ただ、気になるのは「ギア5」のリスクです。
これだけ強力な能力を何のリスクもなく使えるとも考えにくく、今後のルフィの状態が心配ですね。
これからもワンピースから目が離せません!
コメント