海遊国家「ジェルマ王国」が誇る科学戦闘部隊「ジェルマ66(ダブルシックス)」。
その主要人物はサンジの家族でもあるジェルマ王家「ヴィンスモーク家」で構成されています!
この記事では北の海(ノースブルー)において高い知名度を誇る「ジェルマ66」についてまとめていきます!
1050話現在の表紙連載「ジェルマ66のあゝ無感情海遊記」にも登場している「ヴィンスモーク家」の面々について振り返っておきましょう!
「ジェルマ66」についての内容はワンピースの画像を引用させていただいております。問題がありましたら、問い合わせページからご連絡いただければ速やかに消させていただきます。(集英社/尾田栄一郎様)
ジェルマ66とは?
「ジェルマ66」とは海遊国家「ジェルマ王国」が保有する科学戦闘部隊です。
主要人物はジェルマ王家「ヴィンスモーク家」が務めています。
「ジェルマ66」は高い科学力・軍事力から「戦争屋」という別名でも呼ばれているようです。
世界経済新聞の絵物語「海の戦士ソラ」に敵役として登場していたため、「空想上の悪の軍隊」として(特に北の海では)非常に高い知名度を誇っています!
「ジェルマ王国」の国民の大半は男性です。
彼らは「ジェルマ66」の一般兵であり、「ジェルマ66の勝利」のためなら死も厭わないという高い忠誠心を持っています。
実は彼ら一般兵は科学によって生み出されたクローン兵。
高い忠誠心も「ヴィンスモーク家の命令に従順に従い、そのためならば死も恐れない」とそもそもプログラミングされていることに起因しています。
主要人物はクローンではないものの、出生前に施された血統因子操作により高い戦闘能力を誇ります!
特徴としては
* 体の表面が鋼鉄のように硬い
* 超人(パラミシア)系悪魔の実のような特殊能力を持っている(毒や電気を操れる)
といった点が挙げらるでしょう。
また、血統因子操作の副作用としてイチジ・ニジ・ヨンジの三人は「他者への思いやり」や「死への恐怖」が欠落している点も特徴ですね。
これは「ジェルマ帝国復活を果たす」というジャッジの考えによるものですが、窮地に陥るとあっさり死を受け入れてしまうという欠陥としても描かれていました。
ビッグマムの裏切りを予見できなかったことも、この「死への恐怖」の欠落が原因と言っても良いでしょう。
ジェルマ66のメンバー
総帥 ヴィンスモーク・ジャッジ
まずは総裁のヴィンスモーク・ジャッジ。
「ジェルマ王国」国王にして、麦わらの一味コック・サンジの父親でもある人物です!
ヒゲと仮面が特徴のキャラクターで、「祖先の無念を晴らし、北の海を征服する」という野望を持っています。
総帥でありながら前線に立つ優秀な戦士であると共に、かつてはベガパンクと研究を共にするなど優秀な科学者としての顔も持っています。
その優秀さは研究成果であるクローン兵やイチジたちの戦闘能力を見れば明らかでしょう。
性格は尊大かつ非情。
北の海征服という野望のためならば、家族への人体実験も辞さない性格です。
血統因子操作に失敗した幼少期のサンジを「出来損ない」と評するところからも、その非情さが感じ取れますね。
しかし、窮地に陥りあっさり死を受け入れる息子たちに愕然としたり、サンジにきつく当たる原因に妻の死があるなど、メンタル面の打たれ弱さも描かれていました。
ヴィンスモーク・レイジュ
ヴィンスモーク・レイジュはヴィンスモーク家・長女。
ピンク色の髪と衣装が特徴の美女で、家族の中では唯一サンジに対して友好的に接する人物です。
戦闘時は羽の付いたピンク色のレイドスーツを装着し、「ポイズンピンク」に変身!
毒を帯びたキックを得意とし、侵食させた毒で相手の身動きを奪います。
口から毒の息を吐くことで広範囲への攻撃も可能。
また、レイジュ自身にも毒への耐性があり、ルフィが侵された毒を吸い取って中和したこともありました。
ヴィンスモーク・イチジ
ヴィンスモーク・イチジはヴィンスモーク家・長男。
サンジと同じぐる眉に赤い髪とサングラスが特徴です!
血統因子操作を受けたヴィンスモーク5兄弟の中でも最も優秀な人物で、ジャッジ譲りの「弱さこそ悪」という考えからサンジを「兄弟唯一の汚点」として虐待していました。
そのため、サンジからは非常に恐れられているようです。
性格は冷静沈着で「他者への思いやり」や「死への恐怖」が欠如しているため、任務達成のためならば兄弟はおろか自分の命まであっさり捨ててしまいます。
ただし、サンジたちに窮地を救われてからは撤退命令を出すなど、少しではありますが心境に変化があった模様です。
戦闘の際には赤のレイドスーツを装着して「スパーキングレッド」に変身します!
戦闘スタイルは火花と加速装置を活用した格闘戦。
兄弟の中ではパワーとスピードのどちらも優れたバランス型と言えるでしょう。
浮遊装置による空中戦も可能です。
イチジの垂らした前髪と加速装置の組み合わせはサイボーグ009を思わせますね。
ヴィンスモーク・ニジ
ヴィンスモーク・ニジはヴィンスモーク家・二男。
ゆるくカールのかかった青いスネオヘアーとゴーグルが特徴です!
他の兄弟よりも短気かつ、血統因子操作による「他者への思いやり」の欠如から非常に残虐な性格をしています。
その片鱗を幼少期から見せており、気絶したサンジを竹刀で叩き続けたことも。
また他の兄弟同様に自身の命に執着しておらず、絶体絶命の窮地でも談笑を続けていました。
戦闘の際には青のレイドスーツを着て「デンゲキブルー」に変身します!
兄弟の中では特にスピードに特化しており、戦場を駆け抜けながら敵を感電させる戦法を得意です。
ヴィンスモーク・ヨンジ
ヴィンスモーク・ヨンジはヴィンスモーク家・四男。
サンジと同じぐる眉と緑の短髪が特徴です!
他の兄弟同様に一部感情が欠如しているほか、兄弟の中では特に粗暴であり、レイジュからも「人でなし」呼ばわりされています。
戦闘の際には緑のレイドスーツを纏い「ウインチグリーン」に変身して戦います!
加速装置や浮遊装置といった他の兄弟と共通した能力に加えて、兄弟で最も優れた腕力が武器。
その怪力を活かした豪快な投げ技が持ち味です!
ジェルマ66の関係者
続いて、「ジェルマ66」の関係者でもあるヴィンスモーク家の家族を紹介します!
ヴィンスモーク・サンジ
ヴィンスモーク・サンジは「麦わらの一味」のコックです。
ヴィンスモーク家・三男ですが、その出自は長らく隠されていました。
他の兄弟同様に血統因子操作を受けていますが、後述する母・ソラの行動により兄弟の中で唯一血統因子操作の影響を受けておらず、感情も欠如していません。
そのためジャッジや兄弟たちからは「出来損ない」として虐待されていました。
そしてサンジはヴィンスモーク家を出奔し、ゼフと出会ったことで海上レストラン「バラティエ」で働くこととなり現在に至っています。
サンジは作中で発火を伴う攻撃「悪魔風脚(ディアブルジャンプ)」を披露していますが、悪魔の実の能力者でもないサンジが火を出せる理由は明かされていません。
もしかしたら血統因子操作の効果は完全に消えておらず、長い時間を経てサンジの中で発現したのかもしれませんね。
ヴィンスモーク・ソラ
ジェルマ王国の王妃(つまりジャッジの妻)、故人。
そしてサンジたちの母親でもあります。
優しさと愛情に満ちた人物で、夫であるジャッジとは真逆の性格と言えるでしょう。
ジャッジとどのような経緯で結婚に至ったのかは不明です。
ジャッジにも野望に取り憑かれる以前の時代があったのでしょうか?
ジャッジが生まれてくる子どもの血統因子を操作・改造しようとしたことで激しく対立。
強行された改造手術に抵抗するため、ソラは手術後に血統因子に影響を与える劇薬を服用し、自らの寿命と引き換えに子どもたちを救おうと試みます。
残念ながら改造の影響を受けずに済んだのはサンジのみでしたが、ソラは自らの決断を後せず心から喜んでいたようです。
しかし飲み込んだ劇薬の影響により徐々に衰弱していき、サンジが幼少の頃に亡くなっています。
なお「ソラ」という名前は「ジェルマ66」が悪役として登場する絵物語の主人公「海の戦士ソラ」と同じです!
これが偶然なのか、はたまた何か重大な伏線なのかはまだ明かされていません。
ジェルマ66の歴史
ここからは少し視点を変えて、「ジェルマ66」の歴史について解説します。
300年前、ジェルマ帝国66日天下
300年前、悪の王国と呼ばれた「ジェルマ王国」は北の国を制圧し「ジェルマ帝国」を築き上げました。
しかし、その天下はわずか66日で終わりを告げ、国土を追われることとなります。
「ジェルマ帝国」崩壊の原因は不明。
制圧した国々に謀反を起こされたのか、あるいはより上位の存在の怒りを買ったのか?(ジャッジは北の海への復讐を願っていたので前者でしょうか)
いずれにせよ、これが「ジェルマ王国」の海遊国家としてのスタートであり、当時の王族達はそのまま海の上で無念の死を遂げました。
現代、ジャッジによる軍事力拡大
56年前、現当主であるジャッジが誕生します。
ジャッジは66日天下で終わった先祖の無念を晴らし、ジェルマ帝国を復活させることを目指していました。
若い頃からベガパンクと共に兵器研究に明け暮れたのも、その目的を叶えるためだったと推測されます。
ベガパンクが研究チームを抜けた後は、血統因子研究を引き継ぎ、妻との対立も辞さず目的のために自らの子どもにも血統因子操作を施しました。
軍事力を拡大させた「ジェルマ王国」はレッドラインを超えて東の海(イーストブルー)へと進出。
複数の国々と戦争を繰り返していきます。
(この東の海進出時、サンジが離脱しています)
ジャッジが「四国斬り」と呼ばれる事件を起こしたこともあるそうですが、その詳細は不明です。
ビッグマム海賊団傘下入りの失敗
手配書によりサンジの生存を知ったジャッジと「ジェルマ王国」は、北の海征服という目標を叶えるためビッグマム海賊団の傘下入りを計画します。
サンジとプリンの婚姻により傘下入りを果たそうとするも、ビッグマム海賊団は科学力だけを欲しており、ヴィンスモーク家の皆殺し計画を立てていました。
紆余曲折を経て、麦わらの一味の活躍により皆殺しは回避できたものの、当初の目的であるビッグマム海賊団傘下入りは失敗に終わってしまいます。
ジャッジは麦わらの一味の逃亡を支援。
サンジには、専用レイドスーツが託されました。
ジェルマ66の現在
その後の動向は表紙連載「ジェルマ66のあゝ無感情海遊記」にて描かれています。
「ジェルマ66」は万国からの脱出に失敗し、ニジ・ヨンジが捉えられてしまいます。
無事にニジ・ヨンジは脱出できるのか!?
ジャッジたちの救出は成功するのか!?
まさに1050話現在も「ジェルマ66のあゝ無感情海遊記」は続いている最中なので、本編だけではなくこちらも楽しみに次回を待ちましょう!
まとめ
この記事では「ジェルマ66」の構成員や歴史について解説しました。
サンジの出自が判明した時は非常に驚きましたが、主な登場シーンが終わった今でも母・ソラの名前など明かされていない伏線が残されています。
表紙連載で大暴れしていることもあり、今後の再登場にも期待がかかります!
5人揃っての戦隊ヒーローもののような決めポーズも見てみたいですね!
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