ワンピースの主人公、モンキー・D・ルフィの最初に登場したライバルでもあるコビー。
単行本第1巻から登場し、現在まで登場している数少ないキャラクターの一人です。
要所要所で度々出現し、その度に成長した姿が見えるので、ファンの方も多いのではないでしょうか?
この記事では、そんなコビーの成長の過程、現在の強さ、また今後の成長を考察していきます。
ワノ国編終了後に登場の機会があるかもしれません。登場の機会に備え、その人物像を振り返っておきましょう!!
本内容は一部ワンピース1080話までの内容を含みます。ネタバレを好まない方はこちらで閉じてください!またワンピースの画像を引用させております。問題がございましたら問い合わせページから連絡頂きますと即刻消させていただきます。(集英社/尾田栄一郎様)
コビーの人生を変えた、ルフィとの出会い
ワンピースアニメより引用©尾田栄一郎/集英社/
アニメ制作会社:東映アニメーション
コビーの初登場は、単行本1巻の第2話です。
この時のコビーはチビでデブで、まさにずんぐりむっくりな体型です。
コビーは女海賊アルビダの船で雑用をしていました。
幼い頃から「海軍将校になる」という夢を持っていました。しかし、ひ弱で弱気な性格であったため、常にアルビダに脅され、船を降りる勇気がなく過ごしていました。
そんな中コビーの人生を大きく動かす出会いが起こります。それが主人公ルフィとの出会いです。
ルフィが嵐の樽の中に入ったまま遭難していたところ、偶然にもコビーが乗っているアルビダの船に漂流します。
「海賊王に俺はなる!!!」
自信満々に自分の夢を語るルフィ。そんなルフィに憧れを抱くようになります。
コビーは徐々に感化されていき、ついにアルビダに逆らい、船を降りる決心をします。
そしてシェルズタウンでルフィと別れて海軍に所属することになり、「海軍将校になる」という夢の一歩を踏み出すことになるのです。
コビーとガープの出会い
シェルズタウンに残ったコビーは海軍の仲間入りを果たします。
しかし、まだへっぽこ、弱弱のコビーは海軍153支部の雑用係からスタート。そんな底辺からのスタートでしたが、ルフィとの約束を果たすために雑用係を真面目にこなしていきます。
そんな中、海軍153支部でのルフィに破れ罪人になったモーガンを引き取るために海軍本部から海軍の「英雄」で、ルフィの祖父であるガープ中将が現れます。それがその後の躍進に繋がるガープ中将との初めての出会いです。
その後コビーはモーガンの息子ヘルメッポとともにガープに預かられることになり、シェルズタウンを離れることになります。
そこからガープ中将との本格的な修行の日々が始まり、コビーはメキメキと力をつけていくことになるのです。
ここからは筆者の推測ですがもしかするとガープは、「ルフィと出会い、約束した」ということをコビーから聞いたのではないでしょうか。
そのこと聞いたことがきっかけで、部下として預かることにした気がします。
昔のロジャーとの関係を思い出し、将来ルフィとコビーが海賊と海軍将校として、そしてライバルとして闘う姿を想像して、育てあげようと企てたのかもしれませんね。
コビー再登場、凛々しい男前に大変身!
コビーが本編に再登場するのは、ウォーターセブン編が終わる頃。
ルフィとの再会はウォーターセブン島でした。
エニエスロビーでのCP9との戦いを制した麦わらの一味は世界政府からは大罪人になってました。戦いでの疲れを休養をしている頃に、海軍中将ガープが登場します世界政府からの命令でルフィを捕らえにきたのですが、孫だからということで見逃してもらえます。
そのガープに部下として連れてこられていたコビーとシェルズタウンで別れてから初めて再会を果たします。
最初の出会いの時は、ずんぐりむっくりな体型でいかにも弱そうな風貌をしていましたが、再会した時にはスリムで、凛々しい顔立ちに。筋肉もそれなりに隆々で、逞しい身体になっていました。
海軍での階級も「雑用」から「曹長」まで昇格しています。
そんな中コビーは厳しい修行の中で身に付けた「六式」の1つである「剃(ソル)」という高速移動の技を披露します。
そもそも「六式」という技は幼い頃からの鍛錬で習得できる技。
その技を短期間で習得できるということからも、コビーの内なる潜在能力を感じることができますね。
今回は、ルフィに一瞬で取り押さえられ、実力の差を見せつけられることとなったのですが、ルフィもコビーの急成長を直に感じ、ルフィの今後の活躍の後押しになったことは間違いありません。
コビーの名シーン「勇気ある数秒」
コビーが登場する名シーンと言えば「勇気ある数秒」ですよね。
ウォーターセブンでルフィと別れたコビーはルフィの義理の兄であるエースをかけた海軍本部マリンフォードでの頂上戦争で、再登場します。
ここで、コビーは見聞色の覇気を覚醒させます。見聞色の覇気とは、「相手の気配を感じる能力、相手の心の声を聞き取る能力」とされています。
この能力が高いキャラクターは相手の攻撃を簡単にかわすことができたり、少し先の未来を見ることができたりもします。
コビーは海軍の敵であるエース、白ひげが死んだにも関わらず、戦争が終わらず倒れていく海兵たちの心の声を読み取ります。
そして、海軍大将サカズキ(赤犬)の前に仁王立ちして
「もうこれ以上闘うのやめましょうよ。命がもったいない!!」
と戦争を止めるように訴えかけます。
サカズキは「数秒を無駄にした」といって、コビーを殺そうとします。
死を目前にしたコビーは意識を失います。しかし、そこに突如現れた赤髪のシャンクスにより食い止められ、コビーは命拾いをすることになります。
「よくやった若い海兵。お前が命を懸けて生み出した”勇気ある数秒”は良くか悪くか、たった今世界の運命を大きく変えた。」
シャンクスはコビーの勇気ある行動を評価します。
この”勇気ある数秒”は頂上戦争を終了させるきっかけになり、結果的にルフィはサカズキから逃れることができました。
まさに世界の運命、ルフィの運命を大きく変える数秒になったといえるでしょう。
コビーの現在
ワンピースアニメより引用©尾田栄一郎/集英社/
アニメ制作会社:東映アニメーション
コビーは現在、海軍本部大佐まで階級を上げており、現在はX・ドレークが隊長を務める海軍本部機密特殊部隊「SWORD」の隊員を兼任するまでになっています。
コビーが海軍本部大佐までのし上がるきかっけになったのが、ロッキーポート事件での活躍によってだと言われています。
ロッキーポート事件とは最悪の世代の一人、「死の外科医トラファルガー・ロー」が起こした事件ですが、詳細は不明となっています。
色んなところで様々な考察がされていますが、おそらくロッキーポートという街でローが何か事件を起こしたが、そこの街の人々をコビーがいち早く駆けつけ助けたというところでしょうか。
もしかするとその頃にはもう見聞色の覇気が強化されて未来が見える様になっていたのかもしれません。見聞色の覇気により、事件が起こることが事前にわかっていたことで、街の人々を助けることができたのかもしれません。
そして今、コビーは王下七武海制度撤廃によりハンコックのいる女ヶ島に向かっています。
その後、黒ひげ、コビー、女ヶ島のメンバーで戦いが勃発。
レイリーの登場によりその場は丸く収まるが、黒ひげはコビーを拉致しております。
その後、ハチノス島に収監されたコビー。
ペローナがコビーに対して監獄の鍵を開ける代わりにモリアを助けるという条件の元、脱出。
その他に収監されている一般人を助ける代わりにしんがりを務めます。
ハチノス島には「アバロ・ピサロ、シリュウ、バスコ・ショット、サンファン・ウルフ」と船長が4人もいます。
一般人を助けながら戦うのは流石に厳しい状況でしたが、海軍、SWORDのメンバー、そして英雄ガープもコビーを助けにハチノス島に現れたため、対決が始まりますね!!
ガープの登場とか鳥肌モノでしたからね。
ハチノス島の激戦はかなりの代償がありました。
それがガープです。
コビーはハチノス島から逃げることに成功しましたが、その代償にガープがハチノス島で青キジ、黒ひげ海賊団に捕縛最悪の場合死亡する状況。
現在のコビーの強さ・能力を考察!
コビーは悪魔の実の能力者?
結論からいうと、コビーはおそらく悪魔の実の能力者でないことが推察されます。
その理由は、第903話ドレスローザのリク王とブロンデス王国の王が共に世界会議へ向かっている最中の出来事。
コビーは潜水艦から発射された魚雷の位置を察知し、魚雷の襲来を防ぎます。その際泳いで魚雷を防いでいることから、海水の中を泳ぐことができている。
要するに「悪魔の実の能力者ではない」ことが明らかになったといえます。師匠であるガープもおそらく能力者ではないため、そこは一緒の設定になったのかもしれませんね。
コビーは「六式」を習得済み?
ウォーターセブン編でCP9が初めて披露した超人的体術の「六式」。
ウォーターセブンでルフィと相対した時に、六式の一つである「剃」は披露しています。
それ移行も急速な成長を遂げているコビーなので、その他の「5つもおそらくすでに習得済み」ではないかと予測されます。披露されてないですが。
コビーの覇気は?
見聞色の覇気に関しては、元々の素質もあり少し未来が見えるまで能力が向上しているのではないかと推察できます。ロッキーポート事件の際にも見聞色の覇気をふんだんに発揮したのではないでしょうか。
武装色の覇気に関しても使える様になっていることが予測されます。
登場シーンで武装色の覇気を使用する場面は少ないと思いますが、師匠であるガープが武装色の覇気使いであることを考えると、それなりに習得していることと思われます。
覇王色の覇気に関してはまだ未知数ですが、習得しているもしくはこれから習得する可能性も多いにありそうです。
将来、海軍大将になる男の予定ですから、いちファンとしては是非身に付けて、ルフィとの戦いの時には覇王色同士のぶつかり合いが見てみたいですね。
また覇気は「窮地こそ開花する」と修行のときのレイリーやヒョウじいが言っていました。
ハチノス島で自分がやらなければみんなが死ぬという窮地に立ったことから覇王色の覇気のようなバリバリのオーラを纏ったパンチ(実直拳骨)がアバロ・ピサロの巨大な腕を真っ二つにして見せました。
コビーは海軍大将になるのか?
ルフィと出会い海軍に入り、最初は雑用から海軍兵としてスタートしたコビー。
お話をしてきた通り、現在では海軍本部大佐まで昇り詰めています。約2年間の間で猛烈なスピード出世をしている気がします。実際のところはどうなのでしょうか?上から順番に階級を調べてみました。
上から、「1元帥、2大将、3中将、4少将、5准将、6大佐、7中佐、8少佐、9大尉、10中尉、11少尉、12准尉、13曹長、14軍曹、15伍長、16一等兵、17二等兵、18三等兵、19雑用」
となっている様。
つまりコビーは19雑用→6大佐まで、2年間で13階級も昇格したことになります。まさにスピード出世ですね。
この調子だと海軍大将になる日もそう遠くない様な気がします。
しかし、本編の流れからすると海軍大将の座は3席しかないので、現大将である黄猿・藤虎・緑牛を引きずり下ろさないといけません。これからが海軍大将になるという夢の正念場かもしれませんね。
まとめ
この記事では海軍の中で主人公ルフィの最大のライバルになるであろう「コビー」の成長の過程、強さ、今後について解説しました。
登場の度に急激な進化を遂げており、「海軍大将」という目標も視野に入っていきました。
海賊王の夢を追いかけ続けるルフィに対して今後どの様な形で相対していくのか?ルフィがラフテルに到達する前に直接対決の様な戦いは果たしてあるのか?想像をいろいろ膨らませるとキリがありませんね。
今後どれくらい成長して僕ら読者を楽しませてくれるのか。次回の登場が今から楽しみですね!
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