天竜人や五老星が住まう聖地・マリージョア。
世界政府加盟国が集う世界会議(レヴェリー)の開催地でもあり、まさに政治・権力の中心地と言っても過言ではありません。
この記事では、そんなマリージョアの基本情報をおさらいしつつ、成り立ちについて考察していきます!
もうすぐ始まるワンピース最終章に備えて、マリージョアについて振り返っておきましょう!
「マリージョア」についての内容はワンピースの画像を引用させていただいております。問題がありましたら、問い合わせページからご連絡いただければ速やかに消させていただきます。(集英社/尾田栄一郎様)
マリージョアとは
ワンピースより引用©尾田栄一郎/集英社/
マリージョアとは、「赤い土の大地(レッドライン)」の上にある都市の名前です。
世界貴族である天竜人が住まう聖地であり、世界政府加盟国の国王たちが集う世界会議の開催地でもあります。
天竜人や国王たちが集う場所だけあって、その守りは堅牢の一言。
外界から隔絶された天然の要塞とも言える立地であり、基本的に立ち入れるのは世界政府関係者のみに限られています。
中に入るルートもマリージョア両端に配置された「赤い港(レッドポート)」へと繋がるボンドラ(シャボンのゴンドラ)しかありません。
真下に魚人島が存在していたり、かつては上空に「神の国」と呼ばれた場所が存在していたりと、そもそもマリージョアが築かれた場所そのものにも何らかの深い意図がありそうです。
800年前の王たちが世界政府創設にあたり、この場所を選んだ理由が気になりますね!
太陽光を海底1万mの魚人島まで届けている陽樹イブの存在が何か関係あるのでしょうか?
天竜人が住んでいる聖地だけあり、優しい陽の光が照らす風景は美しいの一言。
しかし美しい景色とは裏腹に、その生活インフラは奴隷の労働力によって支えられています。
例として、「トラベレーター」と呼ばれる動く歩道が整備されているのですが、その動力はまさかの奴隷による人力!
当たり前のように奴隷を行使する天竜人の倫理観が感じられますね。
「トラベレーター」の先には、マリージョアのシンボルとも言える巨大な城・パンゲア城があります。
パンゲア城は世界会議の会場であるとともに、五老星の執務室「権力の間」や後述する「虚の玉座」が設けられた部屋もあり、まさに世界の行く末を決めている場所と言えるでしょう!
さらに「存在自体が世界を揺るがす」ほどの「国宝」が眠っているとの情報もあるので、最終章ではクライマックスの舞台になるのではないかと予想しています!
このようにマリージョアは天竜人が住まう聖地であり、世界規模の行政の中心として存在しています。
しかし、太古の昔からマリージョアがそうだった訳ではありません。
基本情報のおさらいはここまでにして、次章はマリージョアが聖地となった経緯について解説していきます。
マリージョアの成立と「虚の玉座」
ワンピースより引用©尾田栄一郎/集英社/
マリージョアに天竜人が住み始めたのは800年前、世界政府創設時に遡ります。
800年前、20人の王によって世界政府が創設されました。
そして、アラバスタ王国のネフェルタリ家を除く19の王家がマリージョアへと移住したことでマリージョアは聖地と見なされるようになりました。
また、世界政府を創設した王たちは「平和の象徴」として「虚の玉座」と呼ばれる玉座を設けました。
「虚の玉座」に決して「誰も座らない」ことで「権力を独占しない」という誓いを立て、「平和の証」としたのです。
「世界会議編」では、この誓いが現代においても守られていると各国の王に説明されていました。
「虚の玉座」に座る人物・イム様
しかし、実際には「誰も座らない」はずの「虚の玉座」に腰を下ろす人物が存在します。
その人物とは「イム様」です。
イム様は五老星さえも跪かせる人物ですが、その正体は謎に包まれています。
しかし、五老星に「歴史から削除すべき人物」の指示を出していると思われる描写もあり、イム様こそがワンピース世界の頂点に立つ唯一の王であることは間違いないでしょう!
そして気になる点は、イム様の存在を知る人物が五老星などごく一部に限られていると思われる点です。
世界会議に参加した王たちにもその存在は知らされていません。
なぜ、イム様はその存在を隠しながら世界の支配を続けているのでしょうか?
その理由は後ほど考察していきます。
イム様がルフィを敵視する理由
イム様がルフィを敵視し、歴史から消し去ろうとしている点も気になります。
ルフィを敵視する理由は、間違いなく「ヒトヒトの実 モデル・ニカ」を覚醒させた能力者だからでしょう!
元々世界政府は「太陽の神ニカ」や「失われた100年」、「ルナーリア族」などを歴史から消し去ろうとしてきました。
五老星がイム様へ「歴史から削除すべき人物」が誰か伺いを立てていたことから、「太陽の神ニカ」などを歴史から消し去ろうとする世界政府の方針もイム様の意志によるものだと思われます。
では、なぜイム様はこれらの情報を隠そうとするのでしょうか?
その答えはおそらく「都合が悪いから」。
これまでのワンピース作中の描写から、私は「空白の100年当時、世界は太陽の神ニカを信仰していた」と予想しています。
かつての神である「太陽の神ニカ」に連なる情報は「イム様を頂点とし、天竜人が支配する世界」を続けていく障害になると思われます。
だからこそ、イム様は不都合な情報を歴史から削除し、「太陽の神ニカ」の化身となったルフィをも暗殺しようとしているのでしょう。
マリージョアと神の国
800年前、世界政府の創設とともに天竜人はマリージョアへと移り住みました。
しかし、そこには「ルナーリア族」の「神の国」があったはず。
そして世界政府は世界政府創設以前の100年間を「空白の100年」として、歴史から消し去ろうとしています。
これらの情報をまとめると、「天竜人がルナーリア族と戦い、神の座とマリージョアを奪い取った」と考えるのが自然ではないでしょうか。
わざわざ「神の国」と同じ場所に移り住むくらいですから、マリージョアの所在地には何らかの秘密が隠されていそうです。
マリージョアは「イム様を頂点とする新たな神の国」
現在のマリージョアは世界貴族である天竜人の住まう聖地となっています。
また、パンゲア城にはワンピース世界唯一の王であるイム様が暮らしています。
このことから、マリージョアは「イム様を頂点とする新たな神の国」と言うことができるでしょう。
しかし、実際にはイム様の存在は隠されており、世界政府の最高権力者は五老星ということになっています。
なぜ、イム様は自分の存在を隠しているのでしょうか?
その理由は「イム様を頂点とし、天竜人が支配する世界」を続けるのに都合がよいからだと予想しています。
単純に考えて、たった1人の暴君が圧政を敷いているならば、その人物を倒せば支配から脱却できると人々は考えるでしょう。
反乱を起こすにしても、目標となる人物が1人だけの方がわかりやすいですよね。
対して、権力者が複数いて合議制で意思決定されているとすればどうでしょうか?
(実際にはイム様1人の意思によるものとは言え)五老星や世界会議によって意志決定されているように見えるならば、人々もその決定を受け入れやすいと思いませんか?
特にワンピース世界は絶対的な身分の差があり、奴隷制度すら横行する世界です。
そのような不当な世界がたった1人の暴君ではなく、良識を持った人物もいるであろう複数人の合議で運営されているとすれば、批判や不満の矛先は分散し、改善の希望を持つ人も出てくるのではないかと思います。
イム様にとって重要なことは、自身の存在を誇示することではなく、あくまでも「イム様を頂点とし、天竜人が支配する世界」の継続なのでしょう。
あるいは「太陽の神ニカ」を唯一の神とした世界を打倒した経験から来る対策なのかもしれません。
ルフィたちはこの強大かつ狡猾な敵に本当に勝つことができるのでしょうか?
最終章の展開が楽しみですね!
まとめ
この記事では聖地・マリージョアの成り立ちについて考察しました。
マリージョアは天竜人が「ルナーリア族」から奪い取ったと思われる土地です。
ワンピース最終章ではクライマックスの舞台となる可能性が高く、その際にはパンゲア城に眠る巨大な麦わら帽子の秘密も明かされるに違いありません!
連載再開が待ち遠しいですね!
コメント