ネコマムシは、丸々とした大きな体に大きな口が特徴的なネコのミンク族です。
ゾウ編にて初登場し、ワノ国編にかけて多くの活躍を見せたキャラクターです。
さっそく、その活躍の中身を見ていきましょう。
ワンピース1054話の内容を一部含みます。ネタバレを好まない方はこちらで閉じてください!
またワンピースの画像を引用させていただいております。問題がありましたら、問い合わせページからご連絡いただければ速やかに消させていただきます。(集英社/尾田栄一郎様)
ネコマムシとは
ワンピースより引用©尾田栄一郎/集英社/
ネコマムシはミンク族の中でも特に巨大な5mを超える体躯を持ち、ゾウに存在するモコモ公国の長を務めています。
語尾に「ぜよ」など土佐弁のような話し方をします。
同じく長のイヌアラシとは犬猿の仲であり、イヌアラシが昼を担当するするのに対しネコマムシは夜の王担当と、徹底的に嫌い合っています。
性格は「ネコマムシの旦那」と呼ばれているように親分気質で、義理堅く、面倒見のいいタイプです。
しかし荒々しい一面も持ち合わせており、イヌアラシや外敵には容赦をしないという点もあります。
自由を愛する性格で、チョッパーに止められているのに傷が癒えないうちから好物のラザニアを食べながらお風呂に入ったり、療養のためにベッドに寝ているときは「療養のためではなくあくまでベッドに居たいからベッドにいる」と主張するほど。
猫なのでボールや猫じゃらしで遊ぶのが好きというかわいらしい面もあります。
侠客隊(ガーディアンズ)と呼ばれる戦士隊を部下に持ちます。
赤鞘九人男の侍の一人ですが、肉弾戦を主にします。
巨躯ながらネコらしくかなり身軽なようで、ジャック戦ではかなり軽やかな動きを見せていました。
しかしパワーも一級品で、敵を投げ飛ばしたり、爪で引っかいたり、豪快な戦い方をします。
ミンク族共通の能力「エレクトロ」も当然扱え、電撃をまとった「赤猫踊」はカイドウにもダメージを与えていました。
ネコマムシの強さ
月の獅子(スーロン)
ミンク族は共通して、満月の時だけ姿が変化する性質を持ちます。
この姿を「月の獅子」と書いて「スーロン」と読みます。
ネコマムシがスーロン化すると体毛が増えて真っ白になり、それこそ獅子のような、化け猫のような、おどろおどろしさも持つ姿へと変貌します。
もともと化け物じみたいでたちなのでイヌアラシのスーロンと比べると変化は少なく感じますが、それでも威圧感たっぷりのかっこいい変身です。
スーロン化すると戦闘力が大きく上昇します。
強さや細かい戦績については後述しますが、おそらく四皇の幹部や一部の七武海クラスの戦闘力まで向上していると思われます。
ネコマムシの過去
ネコマムシはゾウのモコモ公国出身ですが、幼いころに「海外」の存在を知り、外にあこがれてイヌアラシとともに海へ出ます
この時はイヌアラシとの仲も悪くなく、むしろともに航海に出るほどですから仲良しと言ってもいいでしょう。
当然航海は上手くいきませんでしたが、運よくワノ国へ流れ着いていじめられているところをおでんに助けられ、それ以降おでんと暮らすようになります。
その後、おでんは白ひげと出会い、白ひげの船に乗って旅へ出るわけなのですが、ネコマムシはなんとそこにイヌアラシとともに潜り込み、おでんについてきてしまいます。
しばらく白ひげと旅をした後、今度は白ひげとロジャーとが出会い、おでんはロジャーの船に乗ることとなるわけですが、やはりネコマムシとイヌアラシはついてきてしまいます。
つまりネコマムシは、一時期ではありますが、白ひげとロジャーという作中でかなりの重要度をもつ海賊団とともに航海をしていた仲間ということになるわけです。
その後、天月トキが倒れたことによりトキとイヌアラシとともにワノ国へ帰還、赤鞘の仲間とともに九里を守ることになります。
おでんが帰還し、カイドウとオロチとの取引で「裸踊り」をはじめ、みんなからバカ殿と呼ばれるようになっても、ネコマムシはほかの赤鞘メンバーと同じくおでんの元を離れることはありませんでした。
その5年後、約束を無碍にされ、ついにおでんはカイドウとオロチを討つべく立ち上がります。
ネコマムシも当然それについていき、カイドウの軍勢と戦うことになります。
正確には、ネコマムシたちが「赤鞘」と呼ばれるようになったのはこの事件からです。
結果として彼らは惜敗し、かまゆでの刑に処されるわけですが、ネコマムシたち赤鞘はみな、おでんの計らいにより刑を逃れ命を拾います。
おでんは1時間の釜茹でを、9人を頭上に支えたまま耐えきりますが、このときネコマムシは「おでん様の勝利ぜよ!」と勝ち誇ります。
おでんはその後「急遽」銃殺刑に変更になったことにより射殺されますが、これをきっかけにイヌアラシは「ネコマムシが煽ったせいで銃殺された」とネコマムシとと喧嘩を始めます。
実際のところオロチはどちらにせよおでんを裏切って殺害すると思いますので、ネコマムシの言葉がどれだけ裏目に出たのかはわかりませんが、ネコマムシも「敵を思いやる不忠者」「お前がスパイではないのか」とイヌアラシを責めます。
口論しながら走っていたため、二人はナンバーズと思しき巨大な影の敵に捕まってしまいます。
イヌアラシとネコマムシの仲が悪いのはこの時からです。
その後、モコモ公国に帰還した二人は20年を過ごし、その間に何らかの経緯で王になったのでした。
この時20歳、作中の現時点では40歳です。
ネコマムシは死亡したのか?
結論から申し上げますとネコマムシは死亡しておりません
ワノ国編では赤鞘の仲間たちとともにカイドウに挑みます。
仲間たちの奮闘の中ネコマムシはスーロンを維持したまま「赤猫踊」でカイドウにダメージを与えますが、力及ばず敗北します。
カイドウの強さは少し格が違うので、敗北も仕方ないと言えます。
カイドウに敗北した後、「何者か」の治療により一命をとりとめ、ペロスペローと「ペドロの仇」(正確には自爆なためペロスペローからしたらたまったもんではないですが)として戦います。
一時は満月が隠れたことでスーロン化が解除され苦戦を余儀なくされますが、ルフィとカイドウの激突により天が割れ再び満月が出現。
スーロン化が復活し「猫笑衝突」によってペロスペローを撃破します。
ワノ国全土の宴で楽しんでいる様子が描かれており、その後、現れた緑牛と交戦していることを確認。
ネコマムシの戦績
ネコマムシvsジャック(ゾウ)
ゾウに侵略してきた旱害のジャックを退けるためイヌアラシと交代する形で現れ、マンモス状態のジャックを投げ飛ばすという驚異的な登場をして見せたのが、ワンピースにおける初のネコマムシの登場シーンです。
ジャックはカイドウの部下、10億ベリーの賞金首でもある強敵ですが、臆することなく国を守るため互角に戦います。
イヌアラシと交代しながらではありますが、5日もの間ジャックと互角に交戦し続けるところから、戦闘力の高さがうかがえます。
しかしその後毒ガスによる攻撃で敗北、拷問の末、左手を切断されます。
ネコマムシvsジャック(鬼が島)
打倒カイドウのため赤鞘のメンバーとともに行動。再びジャックと交戦します。
しかし今度は満月の力で月の獅子(スーロン)化、イヌアラシとともにジャックを難なく叩きのめします。
その強さはカイドウをして「強すぎる」と評されるほどです。
ジャックの息の根を止める前に、カイドウに止められ、そのまま戦闘になります。
赤鞘vsカイドウ
前述で記載した通り、赤鞘の仲間たちとともにカイドウに挑みます。
力及ばず敗北します。
ネコマムシvsペロスペロー
こちらも前述で記載した通り、ネコマムシのワノ国編での戦いはペロスペローとの戦いです。
ペドロの仇討ちとして直接対決をします。
結果はスーロン化によってネコマムシの勝利となります。
ネコマムシの戦闘力
以上のようにネコマムシは多くの強敵と戦い、一定の戦績を納めています。
通常状態でもイヌアラシと交代しながらジャックと互角に戦える点、スーロン化ではジャックやペロスぺローを撃破できる点を考えると、「四皇の幹部」「七武海」に匹敵する実力者ととらえていいでしょう。
赤鞘九人男はいずれも強力な侍ですが、スーロンを加味すればその中でも上位の強さで間違いないでしょう。
ミンク族は子供から老人まで皆が戦士ですが、作中で描写されたミンク族の中ではおそらくイヌアラシと並んで最強かと思われます。
懸賞金は発表されておらず、白ひげやロジャーの船に乗っていたとはいえ相当若い頃の話なので懸賞金はついていないのかもしれません。
もし海賊としていまも海に出ていたなら、スーロン化の強さも込みで10億ベリー程度の懸賞金が付いていてもおかしくないと推測できます。
まとめ
まじめで冷静なイヌアラシと対照的に、豪快でちょっとかわいらしい点もあるネコマムシ。
そのギャップに惚れてしまった人も多いのではないでしょうか。
ワノ国編が一件落着したとはいえ、「ゾウ」と「ジョイボーイ」の関係などには謎が残ったままなので、今後モコモ公国の王として再び重要な役回りを担うことがあるかもしれません。
再登場したら、再び愛嬌のある姿を見せてくれると嬉しいですね。
コメント