今回はワンピースのドレスローザ編にてローの過去が明かされ、瞬く間の人気となった「ドンキホーテ・ロシナンテ」。
人気投票では「13位」と高順位です。
この記事ではロシナンテの基本情報から、悲劇の少年トラファルガー・ローとの関係。
海軍・海賊という複数の顔を使い分けた人生を紹介します。
早速見ていきましょう!
ワンピース「ロシナンテ」についての内容はロシナンテの画像を引用させていただいております。問題がありましたら、問い合わせページからご連絡いただければ速やかに消させていただきます。(集英社/尾田栄一郎様)
ドンキホーテ・ロシナンテとは
本名はドンキホーテ・ロシナンテですが、ファンの間では彼のコードネーム「コラソン」をもじり「コラさん」と呼ばれています。
ドンキホーテ・ロシナンテは「2代目コラソン」で「初代コラソン」はヴェルゴが務めています。
享年26歳。
ドレスローザでドフラミンゴと戦ったローも26歳であったことから通ずるところがありますね。
ドンキホーテ・ロシナンテは「天竜人」と呼ばれる、貴族の家庭に生まれました。
世界の権力を握っている特権階級ですが、その乱暴なふるまいもあり、一般の人から天竜人は嫌われています。
ロシナンテが子供の頃に「人間らしい暮らしがしたい」と父親が天竜人としての権利を放棄。
そのことがきっかけで、ロシナンテの過酷な人生が始まります。
元・天竜人、海軍、海賊という様々な顔をもち、自身のように過酷な運命を背負った少年を助ける人生を生きました。
ドンキホーテ・ドフラミンゴの実の弟でもあります。
ロシナンテの悪魔の実の能力
ロシナンテは悪魔の実「ナギナギの実」の能力者です。
ナギナギの実は自身や、自身の関わりのある人・物の音を無音にできる能力です。
敵のアジトへの潜入や暗殺などの諜報活動にはピッタリの能力ですが、戦闘能力が高いわけではありません。
「サイレント」と唱えると、自身の周りに防音壁が現れます。
ロシナンテ側からの音は外にもれず、外の音も全く聞こえません。
「凪(カーム)」と唱えて物や人に触れると、触れられた物の音を完全に消すことができます。
逃走の際に便利な能力で、実際にこの能力でトラファルガー・ローを救いました。
ロシナンテの過去
ロシナンテの過去①子供時代
ロシナンテは聖地マリージョア出身。
天竜人のドンキホーテ・ホーミング聖の次男として生まれます。
実の兄は元・王下七武海のドンキホーテ・ドフラミンゴ。
6歳の頃に父親の方針で天竜人の特権を捨て、天竜人に恨みを持つ地上での暮らしが始まります。
人里離れた土地で静かに暮らす予定でしたが「天竜人が地上に降りてきた」という噂を聞きつけた市民から逃げるような生活がスタートします。
本来天竜人は、一般市民を奴隷として扱える権利があります。
そして天竜人が市民から襲われれば、政府直下の海軍が救出に向かいます。
しかし、特権を失えば市民から襲われても海軍は動いてくれません。
本来であれば一市民なので海軍に助けを求められますが、「元・天竜人」を海軍は助けることはありません。
おそらく海軍の中にも天竜人に対するネガティブな感情があり、元・天竜人に対する市民の暴走を見て見ぬふりをしているのだと思います。
ロシナンテが6歳から8歳までの約2年間、市民に襲われ母親も病死。
父親が兄であるドフラミンゴに殺されるという悲惨な少年時代を過ごします。
ロシナンテの過去②海軍時代
そんなロシナンテ少年を救ったのは海軍でした。
両親が亡くなり身寄りのないロシナンテを、のちの「海軍元帥センゴク」に助けられます。
そのまま海兵となり昇進。
長い時を経て「海軍本部ロシナンテ中佐」として、重要な任務を任されます。
実の兄でもあるドフラミンゴファミリーに潜入し、海賊の情報を海軍に報告。
海軍のスパイと言う立場で、兄との再会を果たします。
スパイという任務は極秘任務。
海軍の中でもロシナンテの任務を知っているのは、一部だけです。
上司であるガープ中将やつる中将も、任務の内容は知りません。
おそらくロシナンテは、センゴク以外の海兵には知られずに海賊となりました。
海軍と顔を合わせれば「敵」という立場で、危険な任務を遂行します。
ドフラミンゴファミリーとしてのロシナンテ
実の兄がリーダーを務める海賊に潜入したロシナンテですが、ファミリーに心を開くことはありませんでした。
自身と全く性格の違うドフラミンゴに対し、ロシナンテは会話を拒否します。
あえて言葉を喋れないふりをし、筆談でのコミュニケーション。
海軍として、弟として兄の暴走を止めるという任務を遂行します。
スパイであるロシナンテを、兄のドフラミンゴは全く疑いませんでした。
実の弟をドフラミンゴは信用し、ファミリーの最高幹部として迎え入れます。
ロシナンテのコードネームは「コラソン」
スペイン語で「ハート」という意味です。
ドンキホーテファミリーは4人の最高幹部がいて、それぞれトランプの
・スペード
・クローバー
・ダイヤ
・ハート
の名称を与えられています。
トラファルガー・ローのハートの海賊団はロシナンテから来ている可能性が高いですね
ロシナンテとトラファルガー・ローの関係
ロシナンテは海賊時代に「トラガルファー・ロー」という少年にだけ心を開きました。
ローは「珀鉛病」という病に苦しむフレバンス出身の少年です。
珀鉛病は親から子に遺伝する病気で、市中感染のリスクはありません。
しかし、体の隅々まで真っ白になる珀鉛病の症状を見て、周辺の国は伝染病と思い込みローの生まれ故郷フレバンスを隔離。
他国での治療を望む人々を街から出さないように通路を塞ぎ、逃げ出す人々を銃撃してしまいます。
治療を受けたいだけなのに銃撃され、世界から見捨てられたフレバンスの人々は強硬手段を取ります。
フレバンスは周辺の国々と戦争になり、街は病でなく人の手によって滅亡しました。
ローはそんなフレバンスの生き残りです。
有毒性の病によって過酷な運命を背負った少年と、自身の少年時代が重なったのでしょう。
ロシナンテはローの病を治すために、海軍の任務を一時放棄します。
ドフラミンゴから離れ、各国の病院を手当たり次第に回る2人ですが、珀鉛病を伝染病と思いこんでいる医者からは酷い扱いを受けます。
病気を抱えた幼い少年に対して、酷い言葉をかけられる日々。
病気も治らず精神的に追い詰められたローを見て、ロシナンテは号泣。
そんなロシナンテの優しさを感じたローは、翌朝から「コラさん」と呼ぶようになり心を開いていきます。
ロシナンテの最期(死亡)
病気が治らず焦る2人に、ドフラミンゴからある情報が入ります。
人体を改造し、奇跡的な手術で病気を治せる悪魔の実。
「オペオペの実」を海賊と海軍が裏取引をする情報です。
医療の知識が優れているローが食べることで、自分で病気を治せる可能性が高いと感じたロシナンテは、オペオペの実を横取りする作戦を考えます。
現在オペオペの実を所持している海賊の動き。
取引相手の海軍の動き。
強奪しようとしているドフラミンゴファミリー。
この3つの組織の裏をかき、オペオペの実を奪うことは至難の技ですが、ロシナンテの能力がここで役立ちます。
自らの音を消し、海賊のアジトに侵入。
秘密裏にオペオペの実を奪うことに成功しますが、逃走中の雪道で滑って転倒。
海賊に襲われながらも、なんとかローの元へたどり着きます。
瀕死状態のロシナンテですが、最後まで海軍としての任務を遂行しようとします。
現在まで集めたドフラミンゴファミリーの情報まとめ、その文章を海軍に渡してくれとローに頼みます。
ローは秘密文書を海軍に渡しますが、ローと接触した海軍はドフラミンゴが海軍に送り込んだスパイ「ヴェルゴ」でした。
秘密文書を読み、ロシナンテの裏切りに気づいたヴェルゴはドフラミンゴに報告。
海軍として、兄が率いる海賊に潜入したロシナンテ。
海軍としての任務を放棄し、悪魔の実を強奪したロシナンテ。
結果的に所属していた海軍、そして実の兄を裏切りましたが、最後まで兄に危害を加えることはありませんでした。
ローに嫌われたくないと、海軍であるという事実を隠していたロシナンテ。
大好きなローの人生を救おうとした結果、ドフラミンゴの手によってロシナンテは命を失いました。
まとめ
自分にもリスクがあるのに、ローの命を最優先して行動したロシナンテ。
そんなローは尊敬したロシナンテのコードネームから、自らの海賊団の名前に「ハート」の文字を入れました(ハートはスペイン語ではコラソン)
ロシナンテの意志はハートの海賊団に受け継がれています。
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