ロビンの恩人であり、心の師でもあるハグワール・D・サウロ・・・
彼はロビンを守る為に命を捨て、身を挺してクザンを始めとする海軍と対立し、自分の命を掛けてロビンを救ったとされるサウロは、実は生きていたと、ロビンと再び再会する事となりました。
今回はそんなサウロに関してまとめていきたいと思います。
サウロとは
ワンピースより引用©尾田栄一郎/集英社/
サウロは海軍本部の元中将として務めていた巨人族の海兵で、身長は1950cmの大柄と、巨人族の中でも大柄な部類に入る彼は、その見た目に反して温厚で大らかな人物です。
性格も好戦的ではなく、「慈悲深い性格の持ち主」であり、やり過ぎな海兵達に対して叱責する程に、他者に対しても慈悲深く接する穏やかな巨人でもあります。
しかし海兵としての矜持を持ち合わせており、己の信じる正義に従い、迷わず行動する正義感を持ち合わせ、それが例え正義であっても、人の道に反することは決して容認する事が出来ず、常に上層部と衝突していた事で、海軍と袂を分かつ事にもなってしまいます。
かつて村の人々に阻害され、孤独に過ごしていたロビンに対して対等に接してくれた人物でもあり、また彼女に、笑う大切さを教えてくれた恩人でもあります。
笑っていると幸せになれると、楽しかったら笑うと、笑ってたら楽しくなってくると、孤独なロビンを励まし、苦しい時は笑えばいいと教えてくれた、笑顔の恩人でもあります。
そんな彼は巨人族エルバフとは思えない程に理性的とされていますが、いざとなれば大切な物を守る為に自らが戦闘に立って戦い、己の信念を曲げる事はなく、その信念に殉じて命を捨てる覚悟を見せるなど、エルバフの戦士としての誇りを持ち合わせてもいます。
サウロの過去
ワンピースより引用©尾田栄一郎/集英社/
サウロはロビンの恩人です。
幼少期の頃から孤独に過ごしていたロビンの唯一の理解者であり、また笑う事の大切さを教えてくれた彼は、ロビンにとって父親代わりの存在でもありました。
ロビンとの出逢いは故郷オハラに漂着した事から始まります。
サウロが何故にオハラに漂着してしまったのか?
「その背景にはサウロが関わっていた、ある任務が原因でした。」
古代兵器復活に繋がる為に、その調査すらも世界的に死罪として扱われていた歴史の本文とされるポーネグリフの研究に取り組んでいた学者を検挙する任務に就いていたサウロは、その過程でロビンの母であるニコ・オルビアを捕えてしまいます。
しかしオルビアを始めとする考古学者達は、決して戦えない一般人であり、事もあろうことか海軍は一方的に実力行使を用いて考古学者や関わった人々を殲滅していたのです。
そして何よりもオルビア達は、古代兵器を求めてはおらず、世界にあだなす存在でもなかったのです。
世界政府が過去を隠す為に一方的に暴力を行使している事に疑問を感じる中で、サウロは学者達は歴史研究を行っているだけであり、武力を行使してまで止める事ではないと訴えるも、政府を疑う事をせずに黙って従えと一蹴されてしまいます。
現世界政府の体制に海軍の正義への在り方に不信感を募らせてしまったサウロは、オハラの学者達による歴史の本文の研究を排除する為に、バスターコールを命じられ、オハラを葬り去る作戦の現場指揮官に命じられてしまいます。
しかしサウロはその命令に従わず、逆にオハラの人々を守る為に、オルビアを解放し共に脱走し、彼女の故郷へと向う事になります。
しかしその際に現われた追っ手からオルビアを守る為に海軍を食い止め、戦いの中で海へと投げ出されてしまいます。
満身創痍の中でオハラまで流れ着いた際に、オルビアの娘であるロビンと出会い、彼女に助けられ、彼女が能力者である事を知ります。
そしてその力のために村の人々から煙たがられている事も知り、彼女の事を励ましながら過ごしていました。
しかしオハラには海軍が迫っていたのです。
海軍本部大将センゴクの指令で出撃したクザン、サカズキを始めとする本部中将5名による海軍の艦隊のオハラ強襲が始まってしまいます。
オハラの考古学者と、その全ての歴史資料を全て消し去る為にバスターコールを行い、大規模砲撃でオハラを蹂躙していく海軍。
しかし学者達はオハラの得た知識を後世に伝える為に、サウロとオルビアと共に最期の抵抗を試みます。
そんな中でオルビからロビンを島から脱出させてほしいと頼まれ、サウロは軍艦の砲撃からその身を挺してロビンを守り、軍艦を攻撃しながら自らを囮とし、ロビンを守り避難船へと逃げるように告げます。
しかしCP9長官であるスパンダインによってロビンが乗ろうとしていた避難船は、ロビンを乗船拒否し、彼女は島に取り残されてしまいます。
サウロはスパンダインの軍艦へと攻撃を加えるも、クザンに阻まれてしまいます。
無抵抗なオハラの住民達を蹂躙する殲滅作戦に、正義はあるのかとクザンに問いかけるも答えはなく、遂にはサカズキによるオハラの人々の乗る避難船までが砲撃で沈められてしまう現場を目撃し、遂にはクザンと袂を分かち戦う決意をします。
ロビンを守る為に孤軍奮闘の戦いを続けるサウロ。
しかしクザンの前に勝ち目はなく、サウロはロビンだけでもと彼女を庇い続けながら、海に出ることを告げ、いつか共に生きて守ろうとしてくれる仲間に会えると告げ、クザンによって凍結されてしまいます
正義を掲げてオハラを消し去ろうとする海軍の恐ろしさに震え、サウロが最後まで守り抜こうとしたロビンが、イカダに乗って逃げるのを見たクザンは、共の手向けとしてロビンを見送り、オハラを後にします。
その後、「サウロはオハラと共に死んだ」とされていました。
サウロの能力
ワンピースより引用©尾田栄一郎/集英社/
さてそんなサウロの能力ですが、彼は悪魔の実の能力者ではありませんが、海軍本部中将として務めていた実力は本物であり、戦闘力に関しては、作中でも凄まじい戦闘力を誇ります。
現にロビンが沈めたとされる軍艦6隻の沈没は、サウロの戦歴でもあり、彼は大型の軍艦を6隻も沈める事の出来る戦闘力を持ってもいるのです。
悪魔の実の特殊能力はありませんが、巨人族の中でも大柄な体型を有し、またオハラを攻撃してきた海軍の軍船を単独で沈めたなどの戦闘力を見れば、並の巨人族を超える強さを秘めているとも言えるでしょう。
現に過去にサウロは、ロジャー海賊団と金獅子海賊団が衝突したとされるエッド・ウォー海戦に参戦し、鎮圧のために海軍本部から出陣した姿があり、ロジャーと金獅子との戦闘に生還した事から見ても、彼の強さは相当のモノとされています。
そのサウロの戦闘力が明らかとなったオハラのバスターコール時において、参戦した軍艦10隻の約半数近くを単独で撃沈し、クザンにバスターコールが元海兵一人で阻止されてしまうと格好がつかないんじゃないのと言わしめるほど、サウロの戦闘力は巨兵海賊団の船員に匹敵する戦闘力を持っていると考えられます。
また海軍本部の大型軍艦をサウロは一人で投げ飛ばしており、これは通常の巨人族の4倍以上の体躯を持つとされる古代巨人族以外で成し遂げた快挙とも言えます。
また攻撃を受けても怯まないタフネスさもあり、多数の砲弾を受けても怯まずに戦い、ロビンを守り抜いた事も、サウロの強さとして挙げられる戦歴でしょう。
それに本部中将クラス以上は覇気が使用できるとされているので、もしかすればサウロも覇気を使用できるかもしれません。
なお彼の強さを知るブルーグラス中将いわく、サウロは強かったとも語られており、中将や巨人族の中でもサウロの実力は凄まじいものなのでしょう。
サウロの現在はどうなったのか
ワンピースより引用©尾田栄一郎/集英社/
現在のサウロは、無事にロビンと再会を果たしました。
エルバフ編となる第1133話にて無事にロビンと再会し、生存が確認されたサウロ。
ロビンとの再会は、最初の頃の出会いを再現したモノとなり、互いに無事である事を知り涙を流し合っての再会となりました。
サウロはクザンによって凍結されてしまうも、バスターコールによる火災の熱によって凍結は解凍され、燃え移ってしまう寸前に意識を取り戻し、海へ飛び込み一命を取り留めたのです。
凍結された際に身体に凍傷を患い、また右脚も失ってしまった事で現在は義足を付けている状態となっており、ロビンを探しに行くことも出来ず、エルバフに匿われながら過ごしていたと語られています。
現在はエルバフに学校を作り、オハラの遺した書物を管理し、穏やかに過ごしています。
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