コミックス100巻超え、通算話数1000話超えのワンピースには多くの伏線が張り巡らされています。
この記事ではそんなワンピースの伏線のうち、筆者が特に気になっている伏線や謎を「未回収の伏線10選」と題して紹介していきます!
熱いストーリーや迫力のバトル描写もさることながら、長期間に及ぶ伏線回収もワンピースの大きな魅力。
この記事がワンピースをより深く楽しむ助けになれば嬉しいです!
ワンピース未回収の伏線10選
未回収伏線①天狗山飛徹の正体
最初は軽めの伏線から、ということで最初の伏線は「天狗山飛徹の正体」です!
天狗山飛徹はゾロの持つ「三代鬼徹」を打った刀鍛冶であり、光月おでんの遺品である「閻魔」と「天羽々斬」を預かっていた人物。
しかし、光月おでんの刀を預かるほどの関係性でありながら、光月おでんの過去編には一切登場していない「正体不明の人物」なのです!
そんな天狗山飛徹の正体について、ネット上では「光月おでんの父、光月スキヤキではないか?」という説が支持されています。
そう考える根拠は「こけし」と「声優」です。
まず「こけし」について。
ブルックがオロチ城地下に潜入した際、「木彫りの人形(=こけし)が並んだ部屋」を見つけています。
オロチ城は元を辿れば光月家の城であり、過去編においては光月スキヤキが「こけし」を持っているシーンも描かれていました。
このことから、ブルックが見つけた部屋は「こけし好きの光月スキヤキの私室ではないか?」と予想できます。
そして、天狗山飛徹は初登場時に「美少女こけしコレクター」という肩書きが付けられていました。
どうでしょう?何か関係がある気がしてきませんか?
また、アニメでは天狗山飛徹と光月スキヤキのどちらも大友龍三郎さんが「声優」を務めています。
ワンピースは長い作品だけあり、1人の声優が複数のキャラクターを担当することも珍しくありません。
しかし「こけし」の件もあり、このキャスティングには意図があるのではないかと感じてしまいます。
未回収伏線②黒ひげが悪魔の実の能力を複数持てる理由
次に紹介する伏線は「黒ひげが悪魔の実の能力を複数持てる理由」です。
ワンピースの世界では、「悪魔の実」を2個食べると体が木っ端微塵に吹き飛ぶとされています。
しかし、そんな「悪魔の実」の能力を2種類持っている人物がいますよね。
そうです!黒ひげことマーシャル・D・ティーチです!
マリンフォード頂上決戦にて白ひげ(エドワード・ニューゲート)から「グラグラの実」の能力を奪い取り、今では四皇の一角を担うまでに成長した黒ひげ。
しかし、黒ひげが「悪魔の実」の能力を2種類持てる具体的な理由はまだ明かされていません。
マルコ曰く「お前たちもよく知るように、体の構造が異形」とのことですが。。。
黒ひげの謎に着目しながら本編を読むと、以下の点が気になってきます。
* 場面によって黒ひげの歯の欠けている位置が異なる
* 海賊旗にドクロが3個描かれている
* シャンクスが黒ひげにつけられた傷が3本の爪痕のような形状をしている
これらの描写から「黒ひげは3つ子」「頭が3つある」「1つの体に3人分の心臓や魂が詰まっている」というように予想されているようです。
黒ひげは間違いなく今後ルフィに前に立ちはだかるキャラクター。
この謎が明らかになる日も近いかもしれませんね!
未回収伏線③象主の正体
次に紹介する伏線は「象主(ズニーシャ)の正体」です。
象主は新世界をただただ歩き続ける巨大なゾウ。
その背中にはミンク族の国「モコモ公国」を乗せており、ルフィやモモの助など一部のキャラクターは象主の声を聞くことができます。(モモの助は会話も可能)
象主の声は
* モコモ公国奥地の「くじらの木」に近づくほどに大きく聞こえてくる
* 脳内に直接語りかけてくる
* 動物と話せるはずのチョッパーには聞こえない
という特徴があります。
これらの描写と「象主」という表記から、象主の正体とは「くじらの木に宿った魂」ではないでしょうか。
そして象主は「空白の100年」のジョイボーイを知っており、かつモモの助の命令を聞いています。
この描写から、象主の正体は「空白の100年の頃に生きていた光月家の家臣」ではないかと予想します。
象本体と象主が別個の存在であるならば、象主の受けている罰とは「象に宿って歩き続ける」ということなのかもしれませんね。
未回収伏線④ルナーリア族が絶滅した理由
続いて気になっている未回収の伏線は「ルナーリア族が絶滅した理由」です!
百獣海賊団・大看板キングの種族であるルナーリア族は「あらゆる自然環境下で生存可能」という脅威的な環境適応能力を有しています。
かつて神と呼ばれた時代があったという伝承もあるようです!
そのような屈強な種族が絶滅したのですから、相当な出来事があったに違いありません。
また、ルナーリア族は世界政府から「発見を報告しただけで1億ベリー」という破格の懸賞金がかけられています。
絶滅したはずの種族にこの対処ですから、ルナーリア族は世界政府にとってよほど都合の悪いものなのでしょう。
ここで着目すべきは世界政府の実験施設に囚われ、人体実験を受けていたというキングの過去です。
おそらくルナーリア族絶滅の理由は「世界政府による虐殺、あるいは捕獲」ではないでしょうか。
この予想が当たっているならば、世界政府がルナーリア族を捕らえる理由が気になりますね。
ルナーリア族はワンピース世界の歴史に深く関係していることは間違いなさそうです!
未回収伏線⑤サンジが火を出せる理由
④と若干関連していますが、「サンジが火を出せる理由」も気になる伏線です!
1023話にてクイーンは
「人が燃えるか!?バカ野郎ォ!!“ルナーリア族”じゃあるめェし!!!」
と発言しています。
このセリフから、「発火能力」はルナーリア族特有の能力であり、「(悪魔の実の能力を除いて)人間は火を出せない」ということがわかりますね。
当初、「悪魔風脚」で火を出す理由は摩擦熱だろうと考えていました。(サンジが高速回転して脚を発熱させていましたよね)
しかし、新世界編以降は摩擦なしに火を出しており、詳しい原理は解説されていません。
予想される理由としては、「ジェルマの科学力による血統因子操作」が挙げられます。
ルナーリア族であるキングは前述の通り世界政府に囚われていた過去があり、施設では血統因子の抽出実験が行われていたようです。(カイドウの血統因子もこの施設で抽出された模様)
そしてサンジは血統因子操作を受けていますよね。
つまり、サンジはルナーリア族の血統因子を移植された実験体だったのではないでしょうか?
失敗作の烙印が押されているのは、幼少期に「発火能力」が発現しなかったからでは?
未回収伏線⑥ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)の正体
「ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)の正体」もワンピースを語る上では欠かせない伏線です!
「ワノ国編」で描かれた光月おでんの回想では、ロジャーたちが「最後の島」で「莫大な宝」と「世界のすべて」を知り、「最後の島」を「ラフテル」と名付ける様子が描かれました。
「莫大な宝」についてロジャーは「とんだ笑い話」としており、光月おでんは「【世界の秘密】を知ってしまった」と語っていたようです。
つまり「ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)」の正体とは、
* 目の前にして笑うしかないほどのスケールを持つ
* 世界の成り立ちに関わっている
と言えるでしょう。
この条件を満たすものは何でしょうか?
筆者は「世界そのもの」ではないかと考えています。
ワンピースの世界は「偉大なる航路」と「レッドライン」で分断されていますよね。
この世界の分断は誰かが意図的に行ったものなのではないでしょうか?
そして、「ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)」とは、この分断が打ち破られ「全ての海が繋がった自由な世界」を指しているのではないでしょうか。
この伏線が明かされる時、ワンピースの物語は最終局面に差し掛かっているに違いありません!
未回収伏線⑦「とある巨大な王国」の正体
オハラの考古学者であるクローバー博士が提唱した「とある巨大な王国の正体」も気になる伏線の1つです!
世界政府がバスターコールでオハラを滅ぼしたことから「とある巨大な王国」が存在したのは間違いないでしょう。
「とある巨大な王国」はまだまだ謎に包まれていますが、筆者はその正体を「太陽の神ニカを信奉する王国」だと考えています。
根拠としては、世界政府が「歴史の本文」の研究を禁じているとともに、「太陽の神ニカ」の存在も隠そうとしていたことが挙げられます。
「太陽の神ニカ」と「とある巨大な王国」、そして「ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)」が密接に関係しているのは間違いありません!
世界政府が歴史からその存在を消そうとしていることから、世界政府(=天竜人)はかつて「太陽の神ニカ」から神の座を奪い取った略奪者ではないかと考えています。
ワンピースは今後、天竜人を倒して世界の自由を取り戻し「とある巨大な王国」を復興させる物語になっていくのかもしれませんね。
未回収伏線⑧サンジの夢「オールブルー」の正体
次に紹介する気になる伏線は「サンジの夢『オールブルー』の正体」です!
次に紹介する気になる伏線は「サンジの夢『オールブルー』の正体」です!
「オールブルー」とは世界中の魚が住むと言われている伝説の海。
ワンピース世界の海は「偉大なる航路」と「レッドライン」で分断されており、それぞれ「北の海(ノースブルー)」「南の海(サウスブルー)」「東の海(イーストブルー)」「西の海(ウエストブルー)」と呼ばれています。
分断されたそれぞれの海を行き来することは基本的に不可能であり、世界中の魚が住む「オールブルー」など存在するはずがありません。
現に子どものサンジがオールブルーについて語った際、周りのコックたちは笑ってバカにしていました。
この描写により、オールブルーがあり得ない物だと認識されていることがわかります。
しかし、「オールブルー」はかつて実在したと筆者は考えています。
⑥でも予想を述べていますが、「偉大なる航路」と「レッドライン」による世界の分断が作られたものならば、「分断される前の状態」こそが「オールブルー」なのではないでしょうか?
もしこの予想が当たっているならば、「オールブルー」が存在したのは遥か昔のことなので、伝説として伝わっていて誰も実在を信じていない現状も納得できますよね。
未回収伏線⑨イム様の正体と目的
「イム様の正体と目的」も気になる伏線のひとつです!
イム様は五老星を跪かせ、平和の象徴である「虚の玉座」に腰を下ろす謎のキャラクター。
その立ち振る舞いや五老星の態度から、ワンピース世界における最高権力者であり、世界の全てを牛耳る存在であることは間違いないでしょう。
ルフィたちが冒険の果てに辿り着くラスボスではないかと筆者は考えています。
イム様は登場回数も少なく、外見もシルエットのみ描写されていたため、その正体や目的は謎に包まれていますよね。
しかし、「特徴的な瞳」や「邪魔な人物の排除を狙う様子」から、筆者はイム様の正体を
* 不老不死
* 800年前に世界政府を立ち上げた20人の王のリーダー
* 「太陽の神ニカ」から神の座を奪い取った人物
ではないかと予想しています。
そして上記が当たっているという前提ではありますが、イム様の目的は「イム様を頂点とする世界の継続」でしょう。
この目的を果たすため、不都合な人物や事柄を消してきたに違いありません。
主人公であるルフィがギア5覚醒に至り、五老星から暗殺対象として認識されるなど、ルフィとイム様の距離は徐々に縮まってきているように思います。
どのように物語に再登場するのか気になりますね!
未回収伏線⑩五老星がシャンクスに会った理由
最後に紹介する未回収の伏線は、「世界会議編」において「五老星がシャンクスに会った理由」です!
五老星とは天竜人であり、⑨に挙げたイム様を除けば世界政府の最高権力者とも言える存在です。
しかし五老星はシャンクスと面会した際に「君だから時間をとった」と発言しており、シャンクスに対して一定の気遣いしているように感じました。
海軍元帥サカズキのことは「貴様」呼ばわりしているので、下々民であれば地位に関係なく下に見ているはず。
そうなると、シャンクスへの気遣いは不自然ですよね。
四皇に名を連ねる有力海賊というだけでは「君だから時間をとった」とは言わないでしょう。
おそらくシャンクスは五老星と同等かそれ以上の権力者に連なる人物なのではないでしょうか?
つまり、イム様に関係しているのではないかと筆者は考えています!
また、シャンクスは「ある海賊の話をするため」に五老星の元を訪れたとのこと。
この「ある海賊」が誰なのかも未だわかっていません。
五老星がわざわざ話を聞こうとすることから、「イム様を頂点とする世界」の障害となる人物であることは間違いないでしょう。
まとめ
この記事では筆者が特に気になっている未回収の伏線を10個紹介しました。
下記に簡単に記載します。
取り上げた物以外にも、ワンピースには数多くの伏線が残されています!
月面に残された壁画、ローの起こしたロッキーポート事件の真相、ロックス海賊団解散の真相、etc…
長かった「ワノ国編」ですが、多くの伏線が集約・回収されたシナリオでもありました。
これから先、ワンピースの物語は更に激しく展開していくに違いありません!
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