四皇の一角であり「最強生物」と謳われるカイドウの実子・ヤマト。
比較的新しいキャラクターながら連載1000話記念で開催された「第1回ONEPIECEキャラクター世界人気投票」で11位となるなど、非常に高い人気を誇るキャラクターです。
この記事ではワノ国編のキーキャラクター・ヤマトについて解説していきます!
今後「麦わらの一味」に仲間入りしそうなヤマトについて振り返っておきましょう!
「ヤマト」についての内容はワンピースの画像を引用させていただいております。問題がありましたら、問い合わせページからご連絡いただければ速やかに消させていただきます。(集英社/尾田栄一郎様)
ヤマトとは
ヤマトとは四皇・百獣のカイドウの実子です。
一人称は「僕」であり「カイドウの息子」を自称していますが、その実態は「息子」ではなく「娘」。
「息子」を自称する背景には光月おでんへの強い憧れがあります。
ヤマトはおでんのようになるために、おでんと同じ性別である「男」を名乗っているようです。
初登場時は性別を隠すためか般若の面を被っていましたが、その下に隠された素顔は美女といって差し支えありません!
特徴はこめかみ辺りから生えている父親ゆずりの赤い角。
身長は263cmで、カイドウほどではないですが十分長身と言えるでしょう。
服装は和装(袖のない巫女服のようなイメージ)であり、おでんも付けていた仁王襷を帯締めにしています。
見聞色、武装色、覇王色3色全ての覇気を使用可能。
8歳の時に覇王色の覇気を覚醒させており、カイドウからは将来有望と言われていました。
年齢は28歳。
20年前のおでん処刑時に8歳だったようなので、現在は28歳で間違いないでしょう!
28歳と言えば光月モモの助の本来の年齢と同い年。(モモの助は8歳ですが、20年タイムスリップしています)
因縁深いカイドウとおでんの子どもが同い年というのは因縁を感じますね!
性格は優しく素直で正義感が強い反面、年齢の割にやや精神年齢が低く感じられます。
これは鬼ヶ島から長年出たことがなく、外の世界を知らないことも影響しているかもしれません。
また、おでんの航海日誌に触発され、海外に強い興味を抱いています。
ポートガス・D ・エースと面識があることから「エースの弟のルフィなら自分を船に乗せてくれるのではないか」と期待を寄せているようです。
「麦わらの一味」がワノ国から旅立つ際にヤマトが仲間入りするか、要注目です!
ヤマトの悪魔の実の能力
ヤマトは動物(ゾオン)系幻獣種である「イヌイヌの実 モデル・大口真神」の能力者。
大口真神とは、ニホンオオカミを神格化した神様の名前です。
カイドウ曰く、大口真神はワノ国の守り神とのこと。
大口真神については他に詳しい情報がわかっておらず、謎に包まれています。
「ヒトヒトの実 モデル・ニカ」の例もあるので、「イヌイヌの実 モデル・大口真神」の由来もとても気になりますね。
大口真神の意志が宿っているのか?
ワノ国を守る存在として、代々ワノ国に受け継がれてきたのか?などなど。
なお、ヤマトが「イヌイヌの実 モデル・大口真神」を食べてしまったことは偶然であり、カイドウも「食わせるつもりはなかった」と語っていました。
悪魔の実の能力としては、その名の通り氷や冷気を操る神狼に変身することができます!
獣型では凛々しい狼の姿に変身。
人獣型ではどこかミンク族を思わせる長い手足を持つ姿に変身します。
どちらの形態でも、羽衣のように纏った(おそらく)冷気に神々しさを感じるデザインです。
ワンピースでは過去に「イヌイヌの実 モデル・狼(ウルフ)」が登場していますが、冷気を操れるという点で完全な上位互換と言えるでしょう。
人獣型の姿から、大口真神は元々はミンク族なのか?と妄想が膨らみますね。
光月家とミンク族は大昔から友好関係にあったようですし。
ヤマトの戦闘スタイル
ヤマトは父・カイドウと同じく、金棒を用いた接近戦を得意としています!
金棒の名前は「建(タケル)」であり、名前を繋げると「ヤマトタケル」となることからも日本古代史に登場するヤマトタケルがモチーフのキャラクターだとわかりますね!
ヤマトタケルが帯刀していた草薙剣は、日本神話においてスサノオが八岐大蛇(ヤマタノオロチ)を倒した際に体内から出てきたとされる剣であり、ヤマトやオロチなどのキャラクター名からワノ国編が日本神話も一部モチーフにしている様子が伺えます。
ヤマトは「建」を用いて、カイドウと同じ技を繰り出すことが可能です!
その強さは「百獣海賊団」飛び六胞・うるティを一撃で気絶させたことからも、かなり高いと思われます。
かつてワノ国に辿り着いたエースと夜通し戦い続けたこともあるそうで、その実力は他の四皇幹部にも引けを取らないかもしれません!
この強さはカイドウから受け継いだ血統因子もさることながら、島を出るためにカイドウと長年戦い続けた経験が成せる業でしょう!
ヤマトの技
雷鳴八卦(らいめいはっけ)
父・カイドウも使用する金棒を相手に叩きつける技。
片手で繰り出していたカイドウに対して、ヤマトは金棒を両手で扱っています。
この描写はカイドウとの実力差もさることながら、仮面を付けたヤマトの本当の性別を暗に示していたのかもしれませんね。
うるティを一撃で昏倒させたものの、復活した彼女からは「あんなの“雷鳴四卦”だよ!!」と称されており、さすがにカイドウほどの威力はない模様です。
鳴鏑(なりかぶら)
覇気を込めた金棒から衝撃波を放つ技。
地下への落下中に八茶に対して放っており、技を受けた八茶は頭頂部や口から煙を出して気絶していました。
無侍氷牙(なむじひょうが)
人獣型に変身し、口から冷気のブレスを吐き出す技。
カイドウの熱息(ボロブレス)と相殺するほどの威力を誇ります。
鏡山(かがみやま)
氷の殻を纏い、相手の攻撃を防ぐ技。
完全ではありませんがカイドウの雷鳴八卦にも耐えきるほどの強度を誇っています。
氷諸斬り(ひもろぎり)
氷をまとった金棒を相手に叩きつける技。
その威力はカイドウを地面に叩き伏せる程です。
神速 白蛇駆(しんそく はくじゃく)
高速で相手に近づき、覇王色の覇気を纏わせた金棒で殴る技。
ルフィのゴムゴムのJET大蛇砲(カルヴァリン)との同時攻撃でカイドウを殴り飛ばしました。
馬幻刃(まほろば)
冷気を纏わせた金棒で殴る技。
冷気を纏わせた雷鳴八卦という印象です。
ヤマトとおでんの関係
ここからはヤマトと他キャラクターとの人間関係をまとめていきます。
まずは光月おでんです!
前述の通り、ヤマトはおでんに対して強い憧れを抱いています。
そのリスペクトっぷりはルフィに対して「君のほうが”おでんっぽい”かもな」と、「おでん」という言葉を人の評価に用いるほど。
ヤマトにとって「おでん」とは、おでん本人のみならず彼女の憧れる「強くて自由な存在」を表現した言葉なのかもしれません。
ヤマトはおでんの最期を現場で目撃しており、加えておでんの死後に航海日誌を読んだことでその熱い生き様に憧れを抱くようになったようです。(その反面、カイドウたちに反感も抱くようになった模様)
その後、ヤマトは「ぼくはおでんだ」とおでんを自称。
敵であるおでんを名乗ったことでカイドウの怒りに触れ、岩屋に軟禁されてしまいますが、同じく捉えられていた侍たちの助力を得て航海日誌を読み解くことに成功します。
そして、さらに光月おでんへの心酔は加速。
おでんとしてカイドウを倒し、ワノ国の開国を目指すことを決意したのでした。
ヤマトとカイドウの関係
父であるカイドウとは敵対関係にあるものの、幼少期には「お父さん」と呼んでそれなりに慕っていた模様です。
ただ、前述の光月おでんの処刑を機に関係が悪化しました。
それでも父親だからと甘く見ていたところもあったようですが、手錠に付いた爆弾が本物だったとわかったことで完全に関係を断ち、打倒カイドウの目指しルフィと共闘するに至りました。
ただ、2人の関係をカイドウ目線で見ると、少し違う見え方ができます。
カイドウはヤマトを退ける際に、あくまで「半」殺しでやめています。
また、敵である「おでん」を自称する「娘」を「息子」として扱ってもいますよね。
正直、敵を名乗ることもさることながら、「娘」を「息子」として扱うのはなかなか難しいのではないでしょうか?
これらの対応から、何だかんだでカイドウはヤマトに対して一定の理解を示していたようにも思えます。
爆弾は本物でしたが、そもそもヤマトが本当に島から出ていくとは考えていなかったのではないでしょうか?
カイドウは身内には寛大な側面もあるので、文句を言いつつも親子の縁を完全に切るには至らなかったのかもしれないなと考えています。
1049話で描かれたカイドウの過去からも、実はカイドウの根底には家族や仲間に対する憧れや飢えがあるのかも?と思わせられました。
ヤマトとエースの関係
ヤマトは本編の4年前、ワノ国に漂着したエースと出会っています。
エースとは互角の戦いを繰り広げたようであり、かつお互い大海賊を父親に持ち且つ大の父親嫌いということもあり意気投合したとのこと。
ヤマトはエースの船に乗ってワノ国を出たかったようですが、爆弾付き手錠があるため一緒には行けなかったようです。
また、エースからは弟(ルフィ)の存在を聞いていました。
ルフィが「海賊王」を目指していることから、おでんが海賊王ゴール・D・ロジャーの船に乗ったように、ルフィの船に乗せてもらおうと考えているようです。
ヤマトの今後
最後にヤマトの今後を予想していきます!
おでんに憧れるヤマトはルフィの船に乗ってワノ国を出たいと考えています。
筆者はこの願いが叶い、ヤマトが「麦わらの一味」に入ると予想しています!
(期待していると言ってもいいかもしれません)
その理由は、ヤマトが読んだおでんの航海日誌です。
航海日誌にはおでんの生涯とともに、「ラフテル」で知った「ある事実」がまとめられているとのこと。
つまり航海日誌には世界政府が隠している「空白の100年」に関する真実や、世界の成り立ちが記録されていると思われます。
今まで断片的に語られてきた世界の謎が、航海日誌により一気に明かされるに違いありません!
そして、その先には天竜人から自由を勝ち取る戦いが待っているでしょう。
そのような厳しい航海を前に、共に戦ったヤマトを仲間として迎え入れるのは自然な流れではないでしょうか!?
アラバスタに残ったビビのようにワノ国に残るのはモモの助(と錦えもんたち)でしょう。
対してヤマトはおでんのように冒険に出ることを願っているため、仲間になる可能性は高いと考えます。
まとめ
この記事ではカイドウの娘・ヤマトについて解説しました。
ヤマトは非常に人気の高いキャラクターであるとともに、ワノ国編以降も動向が気になるキャラクターです。
ルフィの10番目の仲間となって、モモの助や錦えもんたちがワノ国に残った後の寂しさを払拭してくれることを期待します!
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