今回紹介するのはリゼロこと「Re:ゼロから始める異世界生活」に登場する魔女教の大罪司教の一人であるレグルス・コルニアスです。
一見すれば無害な好青年に見える彼。
しかし性格に関しては恐ろしい程の人格破綻者と言える程のとんでもない性格の持ち主。
魔女教の大罪司教としても恐ろしい実力者であり、人格破綻者と言える程の屈折したモノの考え方など、独善的すぎる人物です。
そんなレグルス・コルニアスはどんな人物なのかと、解説してきます。
レグルスについてはネタバレを含みます。アニメ派でネタバレを好まない方はこちらで閉じてください
またリゼロ「レグルス」の画像を引用させていただいております。問題がありましたら、問い合わせページからご連絡いただければ速やかに消します。(KADOKAWA/長月達平様)
レグルス・コルニアスとは
まずレグルス・コルニアスは魔女教大罪司教の一人で強欲を担当する司教の一人です。
性別は男性。
年齢は百数十歳以上で、正確な年齢は不明です。
身長は173cmで名前の由来はしし座α星レグルスから来ています。
能力は強欲の魔女因子を持っています。
さてそんな彼の人物像を紹介すれば、中肉中背を細い身体つきをした、ごく普通の青年であり、白髪と黒を基調とした服装を好む青年です。
街中で見かければ、記憶に残ることのないただの一般人。
彼曰く、争いを好んではなく、平々凡々とただただひたすら穏やかで安寧とした日々を享受できればそれで十分と言っており、それ以上は望まないとも公言している。
常に平穏無事で変わらない日常と時間を送る事が最善であり、自分の平凡な日常を守る事が大切だと言う、無駄な争いを好まない、平和は日常を好む好青年です。
彼の持論からは人は余計な欲望に振り回される事なく、ありふれた現状の平凡な自身に満足するべきであると、語っています。
「強欲」を担当する司教でありながらも、過ぎたる欲は全てを破滅に追いやる悪徳として見ており、無欲で満たされた自分の日常こそが真の平和だと語ってもいます。
一見すれば高潔な考え方を持つ、無欲な司教としての正しい人間の在り方を道徳的に持つ人格者に様に見えます。
そんな彼が最も人生にこだわりを持っているのは権利であり、行動と発言に生きるなど、無欲な自分が、ちっぽけで力も無い自分が、唯一保有する権利という私財。
それはレグルスがどれだけに利己的であり、またあまりにも独善的すぎる主張でもあったのです。
主張する権利を持っているのだからこそ、自分の欲望を渇望を抑えることはなく、当然の権利であるかのように正当化して、己の欲望を通そうとします。
それこそが自分の権利だと言わんばかりに言い、相手がそれを否定しようとすれば、その言動と行動に対して、あからさまな敵意を向けてくるのです。
無欲な自分のささやかな主張と権利を通さないのはおかしいと、己の欲望を優先した自己主張を言い続け、難癖で相手を困惑させてしまう彼。
遂にはそんな事を言う相手を頭が異常者と罵り、権利を侵害する極悪人として敵視し、遂には癇癪で相手を殺害してしまうのです。
自分は無欲と公言しているにもかかわらず、己の欲望を抑えるどころか、それが当たり前だと言わんばかりに推し進めてくる始末。
レグルスにとって自分の欲望は何よりも優先される事であり、その欲望を抑えこもうとする者は、自分に対して悪意を向けてくる極悪人だと決めつけてくるのです。
被害妄想で自分の無茶で無理な要求を通そうとするそれは、まさに強欲とも言えるほどの自分勝手な人格破綻者とも言えるでしょう。
「未成熟な子ども精神のままで大人になってしまった男・それがレグルスなのです」
レグルスの過去
レグルスはとある村の一般家庭に生まれました。
ごく普通のありふれた家庭。裕福ではなくとも家族に恵まれ、兄や弟などいる中でレグルスは平等に両親からの愛情を受けて育っていました。
しかし、そんな家庭に産まれながらも、レグルスの性格が歪んでいました。
満たされない欲望を堪えて生きなければいけないと、自分の権利を否定され続ける日々と、それを抑えるべきと咎めてくる家族。
彼にとっては自分の権利を侵害する家族は自分の幸せになるべき権利を奪う存在だと認識し、強い恨みを抱いていたのです。
そんな中である日を境にレグルスは魔女因子に適合してしまいます。
強欲の権能を行使できる様になったその日に、自分の家族を殺害したレグルス。
自分の幸せになる権利を押さえ込んでいたと、一方的な被害妄想から始まった癇癪は、村の住民全てに向けられていき、何の関係の無い村人までも惨殺してしまいます。
そして遂にはこんな村を作った国をも滅ぼし、全てを滅ぼしてしまったレグルスは、己の幸せになる権利を行使するために、生きる様になったのです。
数百年もの長い時を経て、何も変わることなく、己の欲望を満たす権利を行使する、癇癪を起こす我儘な精神のままで生きたレグルス
承認欲求と自己顕示欲の怪物となってしまったのです・・・
レグルス・コルニアスの力(能力)
魔女因子・「強欲」の権能を行使するレグルスは、大罪司教の中でも最強クラスと評される権能を持った作中最強キャラの一人として挙げられています。
まず「獅子の心臓」と呼ばれる権能が、レグルスを無敵にしている能力とも言えるでしょう。
これはレグルスが触れたものの「時間を停止させる能力」であり、肉体の時間を停止させれば、その肉体は絶対不変の存在となってしまいます。
つまり物理から隔絶した存在となってしまい、いかなる業火だろうが燃やす事はできず、無数の瓦礫でも押しつぶすことはできなくなります。
そしてラインハルトの斬撃すらも、傷を付ける事は叶わなくなり、水にすら濡れなくなってしまうほど、世界と隔絶されてしまう時間停止なのです。
簡単に言えば時間に影響されず、物理的な攻撃だけではなく事象にも影響されなくなるのです。
そしてこれは決して防御だけではなく、この時間が停止され、影響を受けなくなった特性は攻撃にも応用されてしまい、ただ触れるだけであらゆるモノを破壊する事も可能となってしまうのです。
例えそれが今にも折れてしまいそう、錆びた剣であっても、どんなモノを破壊してしまう剣とかしてしまうなど、攻守共に優れた権能と言えるでしょう。
この世界の時間を切り離すことで重力からも空気抵抗からも、慣性の法則からも解放させてしまい、それは動きも同じでした。
目に視覚できないスピードで動くことも可能で、ただの砂も時間を止めれば、相手に投げつけるだけで物理法則を無視した投擲武器と化してしまいます。
腕を振り上げれば、風圧すらも停止させてしまい、それを真空波として飛ばす事もでき、吐いた息すらも武器となってしまうのです。
もはや次元の違う能力とも言えるレグルスの権能は、まさに無敵の能力とも言えるかも知れませんが、この権能には致命定期な欠点があるのです。
それは権能の行使中において、レグルスは自身の心臓を止めなくてはいけないのです。
この権能は心臓の時間を止めることができない不完全な能力であり、完全に無敵になることは不可能で、もって5秒しか無敵になれないのです。
その為にごく僅かな時間でしか無敵になれず、瞬間的な攻撃の強化しかできず、緊急時のとっさの防御に使う事や、自分が無敵であると思わせるなど、補助的な運用しかできません。
もしレグルスが権能の連続使用する事に耐えれる強靭な心臓を持ち、発動時を的確に見極める直感力と判断力があれば、無敵となり得るでしょうが、それは無理な話しです。
基本的な自己愛しかないレグルスにとって、耐える事などはできず、またレグルス本人の身体能力も低く、この権能無しでは高い戦闘力を発揮する事もできないのです。
制限時間5秒だけの無敵。
一見すれば露見されてしまう弱さですが、この欠点を補うことのできる権能を持っているのです。
それは「小さな王」と呼ばれる、他人の心臓に小さな自分の擬似心臓を寄生させる権能であり、レグルスは他人の心臓に、疑似心臓を寄生させる事ができるのです。
「獅子の心臓」を発動されれば、寄生された本人の心臓の鼓動に合わせて動き、心臓の時間を止めなければならない問題点は解決してしまいます。
つまり「獅子の心臓」を永続的な使用する事が可能となってしまうのです。
この能力を使い熟すためにレグルスは妻を侍らせているとも言えるのです。
この「小さな王」は寄生させる宿主を必要としており、それは彼が多く娶った妻の中の誰かに寄生させているのです。
そして妻たちは、自分の心臓に「小さな王」が寄生されている自覚などはなく、レグルス本人も誰の心臓に寄生させているのかも解らないと状態になっているのです。
レグルスはこうして無敵である事を維持し、例え寄生された本人を殺しても疑似心臓であるために、レグルスは死ぬ事は無く、寄生させた妻が殺害されたとしても別の人物へ転移されてしまう事にもなります。
ただこれでは、人間ではない心臓を持つ生き物であれば良いと言うモノでは無く、心臓を寄生できる生物は人間だけとの条件もあります。
つまりこの権能は、レグルスの複数人の妻の心臓を全て止めてしまえば、簡単に彼を倒す事ができてしまうのです。
「獅子の心臓」を行使するためには、「小さな王」を使用しなければいけない。
レグルスはこの権能に依存しきっており、彼自身は大した実力を持ってなどはいません。
権能さえなければ彼は最弱な人間でしかなく、権能を持ってしまった故に人生を大きく歪ませてしまった人間なのです。
レグルス・コルニアスは死亡したのか
レグルスは原作小説の第19巻で死亡する事となります。
原作小説第19巻の第五章「――信じている」においてレグルスは、エミリアによって「小さな王」を寄生されていた妻達を、全員氷づけにしてしまったのです。
無論、命を奪ったのではなく仮死状態にし、能力を無効化し、エミリアに寄生していた「小さな王」も、スバルのインビジブル・プロヴィデンスによって破壊されてしまいます。
これはペテルギウス・ロマネコンティを撃破した際に手に入れた能力であり、スバル自身にしか見えない、漆黒の魔手を出して操る能力です。
このインビジブル・プロヴィデンスを使い、エミリアに寄生していたレグルスの疑似心臓だけを破壊し、エミリアを救い出します。
その結果としてレグルスは無敵の権能である「獅子の心臓」を封じられてしまい、追い詰められたレグルスは、スバルに対して卑怯者と罵ります。
これまで多くの女性を人質にし、自己満足のために大勢の命を弄んできたレグルスは、騎士として正々堂々と戦えと訴えてきます。
しかしその訴えに答えたのは、ラインハルトでした。
ラインハルトとの一騎打ちは、呆気なくつきます。
レグルスは地面深くまでその身体を叩きつけられてしまい、地中深く埋め込まれ肉塊と化してしまいます。
無論、それだけで死ぬ事は無く、必死に這い上がろうとするも、その穴に水が入り込んでしまいます。
動かない身体と迫る水の中で、レグルスは「獅子の心臓」を発動させ、停止を繰り返しながら足掻き藻掻いてきます。
溺れ死んでしまう恐怖と瀕死の身体でもがきながら、「獅子の心臓」を発動させ、抗うレグルスは、なんでこんな最後を向かえるのかと、世界を恨みながら無惨な最期を遂げます。
レグルス・コルニアスの現在
レグルスは原作にて死亡し、その後に登場する可能性はないでしょう。
現に彼の権能である「小さな王」がスバルに譲渡され、レグルスが使っていた他人を利用する能力ではなく、他人の不調を自分が肩代わりする能力となってしまいました。
スバルは自身が得た権能を「コル・レオニス」と名付け、仲間達の為に使う事を誓います。
なお「コル・レオニス」とは、しし座の恒星であるレグルスの別名であり、ラテン語で獅子の心臓を意味する言葉です。
レグルスの持つ権能は自己満足で使われていた能力でしたが、他者のために使われる様になったとなります。
まとめ
今回はリゼロに登場するレグルスについてまとめました。
今まで自分の為に生きてきたレグルス。
かつて最初に愛した幼馴染みにも、これでお前は一人だと見捨てられ目の前で自害されてしまい、孤独の中で自己主張を繰り返し続けた彼。
愛した幼馴染みだけには辛抱強く耐えるも、それを失った事で破綻し、歪んでいくだけしかなかった彼の人生は、自業自得の最後とも言えるでしょう・・・
コメント