昨年、12年の連載に幕を閉じた「進撃の巨人」
アニメもファイナルシーズンが始まったことでアニメの方も幕閉じつつあります。
進撃の巨人のラスボスはとにかく衝撃的でか想像できなかった結末でしたよね。
今回は進撃の巨人のラスボスは誰だなのか、なぜラスボスとなったのかまとめていきます。
進撃の巨人のラスボスについては最終話までの内容も含まれます。ネタバレを好まない方はこちらで閉じてください
進撃の巨人のラスボス
結論から申し上げますと進撃の巨人のラスボスは主人公エレンです
エレンをはじめとする、104期生の仲間、調査兵団、駐屯兵団など当初の目的は「巨人をこの世から駆逐する」ことでした。
初陣でエレンはいきなり巨人に捕食され、まさかこんな序盤で主人公の死亡?!という絶望的な展開から、『巨人化能力開花』をしてしまうと流れは一変します。
巨人なったエレンを巡り、敵対する壁内人類。
『調査兵団』『駐屯兵団』『憲兵団』のなかでもエレンは敵なのか味方なのか、と議論は勃発しました。
リヴァイ兵長の半ば強引とも言える説得により、エレンは調査兵団の『監視下』にはいることになります。
調査兵団に加わったエレンは「人類の希望」と言う側面を持つようになり、エレンを軸に、ウオールマリア奪還作戦が実行されるのです。
そんなエレンがなぜ、希望の星から一転、ラスボスになったのでしょう?
エレンはなぜラスボスとなったのか
これにはいろいろな考察もあるかと思います。
私なりの結論は「優しすぎるエレン」だからこそ、ラスボスになるしかなかった、と思っています
エレンは最終的には「進撃の巨人」と「始祖の力」を有することになります。
ウオールマリア奪還後の勲章授与式のシーン。
ここはこのアニメを語る上で、かなり重要な場面になっています。
事実、この辺りからのエレンの行動に着目すると明らかに不可解な行動が目立つようになりますよね。
『始祖の力』が引き出されたエレンは、おそらくそこで全てを悟ったはずです。
104期生として、共に汗を流して試練を潜ってきた仲間たち。
「壁外巨人」を駆逐するため、多くの仲間も失ってきました。
ようやくパラディ島の巨人を消し去ったかと思いきや、外の世界の存在をしり現実を受け止めることとなります。
すなわち自分達が「パラディ島の悪魔」と恐れられていることを知るのです。
その結果、仲間たちを敵に回してでも、自分が「悪役」を買って出ることに徹したのです。
なぜか?
そうする事が、自分にとってそして仲間たちにとって最善の方法と考え出したからです。
『外の世界の人間』との、平和的的な解決、すなわち話し合いでの解決は不可能だと悟ったのです。
エレンにとって一番大切なことはなんだったのか。
それは長く一緒の時間を過ごしてきた仲間です。
『始祖の巨人』の力によって、壁内人類の記憶が改ざんされていたことを考慮しても、それは島の外の人間には関係ないこと。
過去の蹂躙され脈々と受け継がれた記憶と刷り込みにより、『パラディ島の悪魔』と恐れられ、未来永劫嫌われ続けるのが、エレンにはきっと耐えられなかったとおもいます。
『進撃の巨人』『始祖の力』を得たエレンが見た未来は、きっと想像を絶していたはずです。
普通の兵士でも、もしくは巨人の力を有する物ですら考えつかない行動。
それが巨人による「地ならし」です。
これは2つの巨人の力を有するエレンだからこそ考えついた最大級であり、他の誰にもなし得ない事象ですね。
優しさと、仲間思いな性格。根は正義感が強く、母親を目の前にして何もできなかった不甲斐ない自分。
責任感の強さと、最強で最悪の力を持ってしまったエレンにはこれしか方法がなかったんだと思います。
不器用で、自己中で、仲間を裏切り(正確には裏切ってません、)、傷つけてまで、守りたかった。
それくらい仲間意識が強かったエレンを読み取ることができます。
第32巻の中のエレンのセリフにはこうあります。
「オレが長生きしてもあと4年しかないんだぞオレが死んだ後もずっとあいつらの人生は続く続いて欲しい ずっと幸せに生きていけるように」
今となればここにすべてエレンの気持ちが集約されているような気さえします。
仲間を助けたい、それ以外は報復だ。仕方がないこと。
そう自分に言い聞かせているようにも聞こえます。
ですが、その心中を察すると悲しくなりますね。。
最終的にはエルディアもマーレも関係なく、結託しエレンを止めようとします。
あれだけ忌み嫌っていた両者が、最後は協力をしてエレンを止めようとする。
まさにここにエレンの狙いがあったはずです。
自分が適役になり、世界を滅ぼす、と言う大義名分を作り、わざわざ仲間に自分に刃を向けさせ、最終的には仲間たちを「英雄」として称えらえるよう仕向けた。
そこまでして、過去の歴史を塗り替えようとしたのですから。
エレンの死亡
進撃の巨人として最後まで戦い続けたエレンですが、最終的にミカサの手によって首を切られ死亡するなんとも悲しい結末を迎えることとなります。
過去のアニメであれば、どう言うわけか生き返る、または本当は生きていた、としてハッピーエンドになっていることでしょう。
しかしこのアニメではそれはあり得ないと断言できます。
何せ、過去遡ってみてもあのキャラは死んだらダメでしょ・・的なことが随所で起きたこともり、エレンの死は紛れもない事実だと感じるのです。
正確に言えば、エレンは2度死んでます。
ガビに銃で頭撃たれ、急所であるうなじごと損傷した時です。
本来ならあそこで死んでいましたが、寸でのところでジークと接触したことにより座標にたどり着き一命を取り留めます。
さらに「ユミル」を説得し、完全なる「始祖の巨人」の力を有することにもなりました。
結果ミカサに1番辛い選択を迫る形になりますが、始祖ユミルの思い、そしてエレンの思い。
それに答えられるのは必然的に「ミカサ」しかいなかったのではないでしょうか。
ミカサはエレンが好きでした。
そんな思い人の首をはねると言う決断を最後まで迫られ、気持ちは穏やかではなかったはずです。
ミカサはエレンの「お前はこの先も長生きするんだからオレのことは忘れて自由になってくれ」と言う思いを守りませんでした。
いや、守らなかったと言うより、守りたくなかったが正しいですね。
忘れてしまうことはできない、だから「自分の手で決着をつけて永遠にしよう」そう最後には決断したのだと考察できます。
これは多くの民族闘争、階級問題、など辛くも現代社会においても極めて類似した問題を抱える作品となっています。
多くの人々を犠牲にしてきたのですが、ある意味で「エレンとミカサ」のラブストーリーとも捉えることができるのではないでしょうか?
お互いに不器用で、素直になれない壮大なストーリー。
何とも切ないですね~(泣)
まとめ
今回はエレンがなぜラスボスとなったのか、そして切ない最期をまとめました。
私は何周かしたのちに、その域にたどり着きました。
皆さんはどう思われますかね?良ければコメントお待ちしております
アニメの主人公がラスボスになる、とはなかなか奇想天外な気もしますがそれも相まって「進撃の巨人」は人気を博したのだと思います。
最後まで読んでいただきましてありがとうございました。
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